今季は雪が多くて大変ですよね。
雪と言えば、雪かきは必須です。
今年は寒いので、サラサラとした雪質で重くないのですが、時間が経ち固まった雪は重いものです。
気合いをいれてグッと持ち上げ、横に積もうとしたとき「イテテッ！」
腰に衝撃が走ります。そう【ぎっくり腰（急性腰痛症）】をやってしまいました。
という患者様が多い今年です。
① ぎっくり腰になるにはワケがある。
② ぎっくり腰はクセになる？
③ ぎっくり腰は治せる？…そして治療方法。
④ まとめ～急がば回れ。
① ぎっくり腰になるにはワケがある。
さて、健康な腰は、ぎっくり腰（急性腰痛症）になりません。
下記の、Aの要因＋Bのきっかけ、ふたつが重なって、ぎっくり腰になる場合がほとんどです。
A 長時間のデスクワークや長時間の運転で同じ姿勢が続いたり、運動不足や寒さで血流が悪くなり筋肉が硬くなっていたところ
B 中腰で重いものを持ち上げた。掃除の姿勢が悪く腰に負荷がかかった。重いものを持ちながら腰を捻る動作で痛めた。
他にも、加齢による筋肉量の低下と体力の過信があります。
｢若いときは大丈夫だったし、いまもイケけるっしょ！｣が、残念ながらダメだった…などです。
② ぎっくり腰はクセになる？
｢普段から腰痛持ちの自分はぎっくり腰がクセになっている。｣
果たして、そうでしょうか？
①の運動不足や長時間の同じ姿勢により筋肉が硬くなるだけではなく、普段から猫背で悪い姿勢であったり、気がつかないけれど実は反り腰だったりと姿勢によって腰に負担をかけていたりと、日常生活において自分自身でぎっくり腰になりやすいカラダの状態をつくっているのです。
③ ぎっくり腰は治せる？…そして治療方法。
急性の腰痛症なので、もちろん治せますし治ります。
症状が軽度か重症か、にもよりますが、痛みが続き、いつものように動けない。（動くときは常におっかなびっくり不安定）仰向けで眠れない、寝返りがしんどい。
痛みはストレスです。
まっすぐ仰向けで寝たいですよね。
まずは痛みを取るために、鍼をオススメします。
ぎっくり腰は腸腰筋、梨状筋、中殿筋など深いところにある筋肉が硬くなっている場合が多いので深いところに届くためには鍼が有効です。
また、急性の場合は炎症が起きている事が予想されるので、お風呂で温めると痛みが増す恐れがあります。シャワーで済ませましょう。患部を温めるのも痛みが強くなる場合があるので禁止です。
④ まとめ ～急がば回れ。
ぎっくり腰になるには①で書いたように原因があり、痛めてしまうきっかけがあります。
治るための道は原因を取り除くために、じっくり治療する必要があります。
｢さぁ、治療で痛みは取れたし、もう通院しなくても大丈夫さ！｣
いいえ！大丈夫じゃありません。
その後が問題でありまして、ケアが必要なのです。
ぎっくり腰になりやすいカラダの状態をつくりだしている原因を、なくしていかなければ、また、同じことの繰り返しが起こります。
不良姿勢が問題であれば、姿勢矯正治療で正しい姿勢を身体におぼえ込ませる。
筋肉の硬さであれば血行を良くして、ほぐす治療が必要になります。
また、なるべく運動やラジオ体操、ストレッチを行い身体を動かす自助努力も大事です。
ふらついて転びやすい、立って靴下をはけないなど心当たりがある方は体幹が弱いのです。運動が苦手な方、膝や股関節に問題があり負荷がかかる運動が出来ない方はEMSでインナーマッスルを鍛える事も有効な手段ですね。
本町院ではEMSによる『楽々トレーニング』を行っています。
興味がある方はお気軽にご相談ください。
現在、『楽々トレーニング』を行っている方からは10回目で｢コルセットなしで雪かきしても腰が痛くない。大丈夫だった。｣とのお声も頂いています。
インナーマッスルが、しっかりすると腰痛は確実に良くなりますよ。
しっかり治療して、ぎっくり腰を繰り返す｢芽（原因）｣を摘み取っていきましょう。
芽と言えば、そろそろひな祭りですね。
先日、桃の枝と菜の花の花束を持って歩く、おじいちゃんを見かけました。
おばあちゃんの後を、ゆっくりと2人で歩む姿に春を感じました。
足元が悪くて、お散歩をお休みしている方々、もうすぐ春ですよ。
無理せず一歩一歩、ゆっくり再開しましょう。
春山登山まではあと2ヶ月、私、細川も春に向けて身体を起こさないといけません。
さて、どこに登ろうかな。（ウキウキ）
