桜も散り、花粉の飛散も終わり、爽やかな季節がやって参りました。
ゴールデンウィークに突入です。
日頃、頑張っていらっしゃる方々はじっくり休息が取れますか?
今年も残念ながら、あまり外出はできなさそうですね。
さて今回のテーマは「ヘルニア」です。
ヘルニアって何?ですよね。
体内にある臓器が、本来あるべき位置からはみ出してしまった状態のことを言います。
脱腸=鼠径ヘルニアなどですが、そちらはお医者様に任せます。
整骨院にいらっしゃる方は腰椎間板ヘルニアや頸椎椎間板ヘルニアから起こる辛い症状を改善したいと思っていることでしょう。
① 腰椎椎間板ヘルニアと頚椎椎間板ヘルニアについて
② 治療院で出来ること
③ 自分で出来る改善方法
① 腰椎椎間板ヘルニアと頚椎椎間板ヘルニアについて
腰椎椎間板ヘルニア
骨と骨の間にあるクッション機能を果たす椎間板の中にある、髄核という柔らかい組織の一部が飛びだしてきます。飛び出した髄核が神経を圧迫して、腰や足の痛みやしびれを引き起こします。
坐骨神経痛という脊柱管狭窄症と同じ症状が起こりますが、若いときはヘルニアを起こしやすく、加齢などにより脊柱管が狭くなり脊柱管の中を通る脊髄や神経が圧迫されることでしびれや痛み、歩行障害、排尿障害が起こります。
主に20~40代の比較的若い男性に多い病気です。前屈みや中腰の姿勢を長時間続けたり、重いものを急に持ち上げたりしたときに発症する危険があります。
腰や臀部が痛み、下肢の片側にしびれや痛みが放散したり、力が入りにくくなります。
頚椎椎間板ヘルニア
概ね腰椎間板ヘルニアと成り立ちは同じですが、飛び出した髄核が脊髄を圧迫した場合と神経根を圧迫した場合では症状が異なります。
脊髄症
歩行障害や細かい手作業ができなくなったりします。
神経根症
肩こりや背中の痛み、上肢の片側だけのしびれやだるさ脱力を起こします。
② 治療院で出来ること
腰椎椎間板ヘルニア・・・手術を勧められたけど怖い、神経ブロック注射を数回行ったが改善が見られないという理由で来院される方が多いようです。
脱出した髄核が硬くなって自然に取れてなくなる場合もありますが、症状によっては手術を勧める場合もあるようです。
神経ブロックは例えば「旅行に行くあいだ」や「どうしても、しなければいけない用事がある」など、痛みを緊急に抑えなければならない時には有効です。
しかし、根本のヘルニアは治っていないので、ブロック効果がきれたら、また痛みだします。
痛み止めの薬や湿布で改善できれば良いですが、坐骨神経周囲の筋肉は血流が滞り老廃物がたまると硬くなって痛みが増してきます。硬くしこった表面の筋肉をもみほぐすことによって血液循環が良くなり、筋肉に酸素と栄養が行き渡り、老廃物が排出されます。またハリ治療は指では届かない深い臀部の筋肉に刺激を与え、より坐骨神経に近いところをほぐすことができます。
頚椎椎間板ヘルニア・・・神経根症は、肩こりと同じような症状が起こりやすくなります。首肩、背中は緊張して硬くなり、血流が悪く老廃物がたまり痛みが増します。こちらも表面の筋肉を施術でほぐし、はり治療で深部の筋肉に刺激を与え、血流を改善して柔らかくしていきます。
③ 自分で出来る改善方法
腰椎椎間板ヘルニア
NG・・・マラソン、テニス、スカッシュ、バドミントン、ゴルフ、ボウリング、ウェイトリフティングなど。うつ伏せでスマホのゲームをしたり本を読む、浅くだらしなく腰掛ける、反り返るストレッチ。
OK・・・ウォーキング、軽いジョギング、水泳(平泳ぎはNG)、ストレッチ、自転車こぎなど、脊椎に負担をかけない軽い運動は血流改善になり硬くなった筋肉を柔らかくします。
・寝ながらできるストレッチ
腰を捻る。膝を抱える。タオルを土踏まずから足先に掛けて片足ずつ引っ張るなど。
頚椎椎間板ヘルニア
NGとOKな運動は腰椎椎間板ヘルニアと同じです。
他に横向き寝で手枕の姿勢、長時間のPCとスマホ操作。
またショルダーバッグでの神経の圧迫をさけるために正しい位置でリュックサックを背負うのも負担減になります。
痛みやしびれが改善できない、我慢できない方は一度、整骨院にいらしてみてはいかがでしょうか?
歳がばれますが(汗)自分が子供の頃は、ズボンのおまた部分がサルエルパンツのように、ダブンとだぶついている人をバスで見かけました。
母に聞くと「脱腸だ。」と教えてくれました。
今は全く見かけませんけど・・・これも医学の進歩か?