今年も最後の月となりました。大分寒くなり雪も積もるようになってきましたが、皆さんは身体の調子崩されていませんか？今月のテーマは「首の痛み」です。
首が痛くなる原因について
首の痛みは大きく、筋肉や関節からくる痛みと、神経の痛み、の二つに分けられます。
そして、慢性症状と急性症状にも分けられます。
慢性症状で起こる筋肉の痛みは、筋肉の固さや循環の悪さ、関節の動きの悪さなどによって首が痛くなるものです。そして、首が痛くなる直接的な原因は、筋緊張です。筋肉が硬くなると血管を圧迫し、首周りの血行が悪くなってしまいます。血行が悪くなると老廃物が溜まり、痛み物質が発生することになります。その痛み物質によって痛みがもたらされ、さらに筋肉が硬くなるという悪循環を起こすのです。つまり、首の痛みの根本的な原因は、血行不良であるといえます。また、首の筋肉が硬くなると、頭へと送られる血液の量も減少します。それが頭痛のもとにもつながるのです。
首は、重さ6～8kgもある頭を支えるだけでなく、上下左右に動かしたり、回転させたり、複雑な動きをしますので、常に大きな負担がかかっています。 首の痛みを放っておくと、首だけでなく、手のしびれ、肩・腰のこりや痛みにつながることがあります。
首の筋肉が硬くなる、血液の循環が悪くなる例としては、パソコンやスマホを長時間見ている。子供を抱っこしている。家事や仕事をしている時など、頭を下げている時間が増えるので、首がこってしまいます。他にも、身体が冷えて血行が悪くなれば、首の筋肉も緊張しやすくなりますし、運動不足も血行不良の要因の一つとなります。
神経からくる痛みは、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎神経根症などによっても引き起こされます。腕や手にしびれがあったり、力が入らなくなってしまう、また、箸を使ったりボタンを留めたりなどの細かい手先の作業がしにくくなったなどの症状がみられる場合はそれらの原因が疑われます。
急性期の症状としては寝違えがあります。例えば、朝起きたとき首に強い痛みがあった。首が痛くて首を回せない、振り向けないなどです。
寝違えは、首の筋肉に大きな負担がかかり炎症が起こっている状態です。枕が合わなかったり、無理な姿勢で寝ていたりすると、首、肩、背中などの筋肉に負担がかかり、痛みが現れます。このような急性の症状の場合は、早期の施術開始がカギとなります。症状を我慢したり、無理をすると頭痛や慢性的な肩こりの原因になることもあります。このような場合は、冷やしながら筋肉の炎症を軽減し、痛みの原因を取っていきます。必要であれば、はり治療、電気治療、テーピング等も行います。
急性症状も慢性症状もある程度痛みが取れたら最終的には全身のバランスを整えて首の痛みとコリを解消していきます。首が痛くなる原因は実にさまざまなので、首痛の改善法も人それぞれです。ただ、首に痛みを訴えられる方のすべてに、首周りの筋緊張が認められます。そのため、まずは筋緊張を緩和し、血行を促進していきます。
現代の生活習慣病として、スマホやパソコン、TVの見すぎによる首のこりが増えています。目の疲れは首のこりの大きな要因となっています。また最近は枕を高くして寝たり、下を向いている時間が長くなる事により、ストレートネックになっている方も多く、首の彎曲を出してあげることで、症状が改善される方もいらっしゃいます。 姿勢の改善骨盤・猫背矯正などを行い全身のバランスを整え、首にかかる負担を根本から除去しながら改善していきましょう。
首の痛みがなくなると、家事や仕事に集中して取り組めるようになりますし、痛みがなくなることで精神的にも楽になります。また、目がスッキリして視界が開けたという声も聞かれます。首は非常にデリケートな場所です。痛みでお困りの方、首や肩に痛み・不調を感じたら、できるだけ早くご相談ください。
今年は12/27まで来年は1/3から診療致します。早めの治療で快適生活をお過ごしください。
今年も一年ご愛顧いただきまして有難うございました！また来年も快適なお身体での生活のお手伝いができれば幸いと思います。では皆さん良いお年を～！！
