肩はいつだって大事なものを背負わされがちです。
責任とかプレッシャーとか、他人から押し付けられるもののたいていは肩が背負うはめになります。
しかし、私たちにとってもっとも重要な荷物は、なんといっても頭部と腕でしょう。どんなに疲れていても一生背負い続けなければならない、かけがえのない荷物です。
そんな働き者の肩の働きが限界に達したらどうなるのでしょうか?
それはある日突然やってくると言われています。
それが四十肩、五十肩です。
四十肩は発症するタイミングも、部位も、痛みのレベルも人それぞれです。接骨院で診る症例でもダントツに多い腰痛に次ぐのは、だれにでも発症する可能性がきわめて高いからでしょう。
肩の筋肉がこり固まって痛むのと、肩関節を動かすたびに痛んで腕が上げらないとでは、まったく違う症例です。
前者は肩回りの揉みほぐしがメインであり、血行を改善して筋肉をゆるませ、首や肩や背中を軽くするのがねらいになります。
後者は肩関節の動きを回復させるための運動療法がキモなので、まず痛みの出る部位と動きを把握しなければなりません。
①患者さんの肩・二の腕のどこに痛みが出るのか
②肩自体を回した時どのタイミングで痛むのか
③腕が体の後ろに回るか
これら①②③の動作から生じる痛みが一ヵ月以上続く場合を四十肩と見なしていきます。
四十肩の主な症状ともいえる、肩の正面に痛みが多いのが「肩関節周囲炎」です。
直接的な原因が見つからない場合が多く、長期の疲弊や加齢といった理由が挙げられますが、肩を動かすとゴリゴリ音が鳴ったり、腕をスムーズに動かせなかったりします。このほかにも鎖骨と肩関節のつなぎ目(烏口突起)が起点の動きに痛みが出ることも多く、腕を高く上げるといった大きな動きが苦手になってきます。
また、夜寝ている間に肩を動かさないことで筋肉が拘縮し、動き出し激痛が生じることもあるので、肩に負担をかけない工夫を見つけることも大事です。
肩が上がらないので服の袖に手が入らない、手を添えてやらないと腕が伸ばせないといった、痛みが伴うことで筋肉が萎縮し、体を動かせる範囲が狭くなることで日常生活に支障が出ている状態を「凍結肩」と呼びます。
また、肩関節の働きをさまたげる要因には骨のぶつかりあい(インピンジメント)や、関節内部の炎症(滑液包炎)、肩と腕をつなぐ深層部の腱損傷や断絶、腱板に石灰が蓄積して激痛を引き起こす「石灰性腱炎」などは、症状が進むと腕が水平の高さ程度しか上がらなくなってしまいます。
これらの症例はレントゲン検査を受けないと患部が明確に分からないので、病院の受診のち治療の方針をお医者様と相談しましょう。
動きに痛みをともなう症例では安静が必要ですが、一番大変なのは関節が固まって動かなくなってしまうことと、凝り固まって動かなくなった関節を動かすための保存療法(可動域を広げるストレッチなど)を続けることです。
肩の筋肉の炎症が原因なのか、関節そのものに原因があるのか。痛みの根本をしっかり把握した上で、肩の炎症を悪化させずに関節の動きを助けてやることが接骨院の役目です。
長く続く痛みは体力だけでなく、気力ややる気もうばっていきます。
痛い肩をかばい続ければ背中は丸まり、腕がまっすぐ伸ばせないので肩関節が内巻きになると胸を圧迫してつねに緊張を強いられることになります。
体は痛みを避けるために、いつでも楽な姿勢をとろうとしますが、肩は構造上それができません。
肩のつらさはあなたの責任感のあらわれかもしれません、肩の重荷にとことん向き合う機会を作ってみませんか。
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