こんにちは!
げんきや接骨院 松本高宮 の宮原です!
今回のブログでは以前「膝の痛み」をご紹介させて頂いた際に登場した「変形性膝関節症」について詳しくご紹介させていただきます!
・変形性膝関節症とは?
加齢に伴いクッションの役割のある膝の骨(大腿骨・脛骨)を覆う軟骨が弾力性を失い、使い過ぎによるすり減りや関節の変形で痛みが出現する病気になります。
軟骨がすり減った分、関節の隙間が狭くなり骨棘と呼ばれる骨の棘が出てきます。関節の隙間がさらに狭くなると膝の骨同士が衝突し激しい痛みが出現します。
また関節内で炎症が生じて炎症を抑える為に関節内で過剰に液体が貯留します。
この状態を一般的に『膝に水が溜まる』と言います。
・変形性膝関節症になりやすい人
40代以降の女性に多い傾向にあります。
「重い荷物を持つ事が多い」「階段の昇り降りを繰り返す」など膝の負担が掛かる生活習慣や筋肉の衰え、肥満などが変形性膝関節症を助長します。
また女性ホルモンの一つ『エストロゲン』は関節の軟骨の生成に関与すると言われています。加齢(閉経)に伴いエストロゲン分泌量の減少が関節軟骨の生成機能低下を招き、軟骨がすり減りやすくなります。
・症状と病態
1)初期症状
朝起きた際の膝のこわばりや動かしづらさを感じます。「立ち上がる」「歩き出す」など動作の開始時の痛みが特徴的で、休むと痛みが緩和されます。
症状が進むと正座や階段の昇り降りでも痛みが出現します。
2)中期症状
中期になると初期症状が全体的に悪化します。
正座や深くしゃがみ込む動作、階段の昇り降り時の痛みが強くなり動作が困難になります。
痛みが出現して休んでもなかなか痛みが緩和しなくなります。
関節内で炎症が強くなり膝が腫れて熱を持ちます。炎症を抑える為に関節内に関節液が貯留し膝がボコボコと変形し始めます。
軟骨がすり減り細かな破片が関節包の内膜に位置する『滑膜(神経が豊富で敏感な膜)』を刺激し強い痛みが出現します。
3)末期症状
末期になると関節内の骨を覆う軟骨がほとんどすり減って無くなり骨がむき出しとなることで激しい痛みが出現します。夜間痛(夜の痛み)で眠れなくなり、安静時痛(じっとしていても痛い)も出現します。膝の内側が潰れてO脚に変形する為、膝の曲げ伸ばしやりづらくなり、正座や歩行が困難になります。
※一度すり減って無くなった軟骨が元に戻ることはありません。
・治療方法
【手術療法】
・関節鏡手術
・脛骨骨切り術
・人工膝関節置換術
【保存療法】
・ヒアルロン酸注射
・ステロイド注射
・装具療法
・運動療法
筋力不足で膝の関節に負担が掛かっている場合はトレーニングを行い膝の負担を減らします。
代表的なトレーニングをご紹介します。
パテラセッティング(大腿四頭筋)
①足を伸ばした状態で座り片方の膝の下に丸めたタオルやクッションを入れて膝が少し曲がった状態を作ります。
②太ももの前の筋肉を意識しながら膝の下のタオルやクッションを押し潰すように力を入れた状態で10秒キープします。
③ゆっくり元の状態に戻します。
①~③を3セット行います。
膝に違和感や痛みが出た際は我慢せず早めに治療を始めましょう!
げんきや接骨院 松本高宮では以下のアプローチを行います。
「運動療法」膝への負担を減らすために周囲の筋肉をゆるめます。
「低周波電気療法」痛みを伝える神経の動きを抑える神経の動きを抑えます。
「温熱療法」温めることで血管を拡張し、血流を良くし筋肉をゆるめます。
足の歪みによる膝の負担を減らす為に矯正を提案させて頂きます。
また、痛みの強い部位の鎮痛系を賦活させるための「鍼施術」、炎症を周囲に散らせるための「灸施術」ご提案させていただくこともあります。
ご本人さんの目標や目的に合わせて症状を抑え少しでも快適な日常を過ごせるよう手伝わせて下さい!
また、げんきや接骨院 松本高宮では、患者様のお体についてご相談しながら治療をさせて頂いているので、不安があれば是非ご相談ください!
スタッフ一同、皆様がより健康でいられるようにお手伝いさせていただけたらと思っております。