こんにちは!
げんきや接骨院 松本高宮 の中村です!
今回のブログは「腰椎分離症」について紹介させていただこうと思います!
「腰椎」が「分離」するとはいったいどんな状態なのか、まずは腰椎について簡単に説明していこうと思います。
腰椎は32~35個ある脊椎のうち、胸椎と仙椎の間に存在する5つの椎骨のことです。
胸椎との見分け方は肋骨が付着する関節面が無いこと。仙椎は結合して仙骨となってしまうので見分けることは容易ですね。
(極稀に腰椎が6個や4個だったりする事があるそうですが何事にも例外はあるみたいですね!)
椎骨は大きく分けると前方の荷重を支える「椎体」
後方のアーチ状になっており、そのアーチ中(脊柱管)を脊髄が通っている「椎弓」
からできています。
今回のテーマ「腰椎分離症」は「腰椎」の「椎体」と「椎弓」が分離して剥離骨折してしまっている状態のことを言います。
椎骨と椎骨が分離してしまっている訳じゃないですよ!
では果たして腰椎分離症になるとどんな「症状」が現れるのでしょうか。
症状は病期によって異なるとされていますが主なものは腰痛です。
初期:分離発生段階であり、特定の動作、特に腰を反らした際に局所的に痛みを感じ、
主に運動中や直後に痛みを自覚します。
またこの段階では痛みを自覚しないこともあります。
進行期:骨にひびが入る、折れてしまっているなど分離が進んでいる段階です。
この段階では常に痛みを自覚することが多くなり、痺れなど神経的な症状が出るようになります。
末期:骨折部位が偽関節となってしまい、癒合の可能性がなくなり椎骨が前方に滑ってしまう段階、
「腰椎分離すべり症」と呼ばれる状態です。
偽関節が形成されると骨折箇所よりもそこからくる神経症状による痛みの方が気になるようになります。
(すべり症の説明は始めるともう一つ記事が書けるほどの量になるのでまたの機会に。)
「骨折なのに痛くない時があるの?」
読んで頂けた皆様はこのような疑問をお持ちになられなかったでしょうか(私は最初思いました)。
実はこの腰椎分離症という骨折は、一般的なパキッっと折れる骨折と異なり、
長期間捻る動作、ジャンプからの着地といった動作を繰り返すことによってじわじわと分離する骨折なのです。
(イメージとしては硬い粘土を伸ばしちぎるような感じでしょうか?)
安静時には痛みがないため普通の腰痛の思い込み、分離症と発覚するのは数十年後・・・ということもあります。
「原因、好発年齢・部位」
以上の事から、腰椎分離症は運動やスポーツを長期間にかけて過度に行う事で起きてしまいやすい事がわかりました。
さらに言えば動作に骨が耐えられない事で起きるわけなので、骨が完成している成人ではなく、
骨が成長段階で未発達な10代半ば、の女子より男子に多いとされており、
好発部位は負荷のかかりやすい仙骨と接する第5腰椎の衝撃に弱い椎弓の部分となります。
また職業としてスポーツをするアスリートの方などは成人後でも発症する可能性があります。
極稀にですが先天的な原因で発症する場合もあります。
お子さんが、もしくは見ているご自身が10代で習い事の運動や部活に活発に取り組んでおられるており、
局所的に腰椎に痛みがある場合。ただの腰痛と自己判断せず専門の方にご相談されるほうがよろしいかもしれません。
「検査」
初期段階では痛みの出る動作による再現性の確認、進行期では神経症状のテストなどの簡易的なテストがありますが、
最終的にはレントゲン、CT、エコーなどの画像的な判断が必要になります。
なので、はっきりと病態を知りたいという人は整形外科に受信する必要があります。
「治療」
過度の運動によるものなので必要なのは第一に安静です。
初期から進行期は骨癒合を目的に、患部への負荷を減らすためコルセットを装着し、
進行度合いによって数か月から1年近く運動を停止する必要があります。
また骨への負担を減らすために股関節周りの柔軟性を高めるためのストレッチ、
体感を支えるために腹筋と背筋を鍛えるのも効果的です。
週末期の偽関節が形成されるとそのままでは骨癒合は望めません。
手術する、もしくはその状態と付き合っていくための保存療法をしていくことになります。
げんきや接骨院 松本高宮では以下のアプローチを行います。
「運動療法」 椎骨への負担を減らすために周囲の筋肉をゆるめることを目的とします。
「低周波電気療法」 痛みを伝える神経の動きを抑える神経の動きを抑えます。
「温熱療法」 温めることで血管を拡張し、血流を良くし筋肉をゆるめます。
痛みを庇った動きを続けていくと体の歪みが出てしまい、他の箇所にも痛みが発生してしまうこともあるので、
治療の際には姿勢の確認をして必要があれば「姿勢矯正」などの治療に加え、
極所の痛みを庇うために硬くなった筋肉の硬結部位に対しての「鍼治療」もご提案させていただいております!
まとめ
・腰椎分離症は過度な運動からくる椎体の疲労骨折
・腰を反らす、捻る、ジャンプの着地時における局所的な痛み。進行すると神経症状。
・骨形成が未成熟の10代、女子より男子におおい。
・初期から進行期にかけては安静第一、状態に応じてストレッチや体幹の筋トレ。末期は手術か保存的治療に
以上腰椎分離症についてもご紹介でした。
数年に一度の寒い日が続き、さらにコロナの影響によりご自宅で動かないことも多く体が硬くなっていませんか?
急激な運動は体に負担になるので運動前と後のストレッチをしっかり行いましょう
また、げんきや接骨院 松本高宮では、患者様のお体についてご相談しながら治療をさせて頂いているので、不安があれば是非ご相談ください!
スタッフ一同、皆様がより健康でいられるようにお手伝いさせていただけたらと思っております。