こんにちは!
げんきや接骨院 松本高宮 の宮原です!
今回のブログでは1年ぶりに「耳鳴り」についてご紹介させていただきます!
まずは簡単に耳の構造からご紹介していきます。
【耳の構造】
耳は大きく分けて『外耳』『中耳』『内耳』の3つから構成されます。
外耳は耳介と外耳道からなり外耳道の最も奥に「鼓膜」が位置します。
中耳は鼓室と呼ばれる小部屋からなり3つの耳小骨と呼ばれる小さな骨が存在し、中耳は「耳管」を介して鼻と繋がっています。
内耳は中耳の奥で聴覚とバランス感覚に係わる神経が集まっています。
【聴覚の仕組み】
音は空気を伝わる微小な圧の変化(粗密波)です。音は鼓膜で振動し、鼓膜からの振動を中耳の耳小骨が増幅させて内耳へ伝えます。内耳内はリンパ液で満たされて中耳から振動が伝わるとリンパ液が振動し『有毛細胞』という音を感じ取るセンサーが反応し神経に伝える事で聴覚として認識されます。
この聴覚を伝える仕組みのどこかで障害が起こると耳鳴りなどの症状が出現します。
耳鳴りの症状は多くの人が悩まされていますが、原因がはっきりしていない場合も多いです。
そんな耳鳴りですが聞こえ方によって2種類に分けられます。
【耳鳴りの種類】
⓵高音性:「キーン」「ピー」などの金属音や電子音に似た音が聞こえ『耳を塞ぐ』と音量が上がる事が特徴です。
1)メニエール病
20~50代の女性に多く、「目の前がぐるぐる回転するようなめまい」が起こり数分~数時間持続します。前後に吐き気や嘔吐、「片側の難聴、耳鳴り、耳閉感」を感じる場合があります。
内耳の中のリンパ液が増えすぎる『内リンパ水腫』が原因と言われていますが、明確な原因は不明です。
突発性難聴と似た症状ですが、メニエール病は回転性のめまいを起こす事が特徴です。
2)老人性難聴
内耳の蝸牛内の有毛細胞(音を感じ取るセンサー)が老化により減少する事で難聴になります。50代頃から始まり65歳を過ぎると増えます。男性の方が多い傾向になります。
3)騒音性難聴
騒音環境での長時間の作業、コンサートやクラブ、イヤホンで大音量の音楽を聴くなどして有毛細胞が傷つき発症する難聴。軽度の場合は一時的な耳鳴りや難聴で済みます。
4)薬剤性難聴
薬剤治療の結果として内耳に障害が生じる事で発症する難聴。
5)自律神経失調症
ストレスや疲労などの自律神経の乱れにより耳鳴りが生じます。耳鳴りが続く事でストレスが増強し症状を悪化する場合もあります。
6)聴神経腫瘍
中年以降の女性に多い良性の脳腫瘍。「ふわっとする浮遊性のめまい」や「片側の難聴、耳鳴り」が特徴。病院を受診し検査を受けましょう。
7)突発性難聴
突然片側の耳だけが聞こえなくなる難聴でめまいや耳鳴りの症状も出現します。明確な原因は不明です。
※異変を感じたら早期に(2週間以内)に治療を開始しないと聴力が回復しない場合があるので、病院を受診しましょう。
⓶低音性:「ザー」「ゴォー」「ブーン」など『耳の詰まった感覚』があり、耳を塞ぐと音量が小さくなる事特徴です。耳の中に水が入った感覚の場合もあります。
1)メニエール病
メニエール病は低音の耳鳴りが聞こえる場合もあります。
回転性のめまいを伴います。
2)低音性難聴
片側だけ低音が聞こえづらくなる難聴で低音の耳鳴りが聞こえます。
20~40代の女性に起こり易く、メニエール病と似ていますが回転性のめまいは伴いません。聴力の回復は突発性難聴より早い傾向にあります。
3)滲出性中耳炎
風邪をひいて長時間鼻水が溜まると鼻と耳を繋ぐ「耳管」を通ってウイルスや細菌が中耳に侵入し炎症を起こします。(急性中耳炎)
急性中耳炎を放置したり治りきらないと『滲出性中耳炎』に変わり低音の耳鳴りを伴います。
4)耳管狭窄
中耳炎と同様に風邪や副鼻腔炎などにより耳管で炎症が起こり、耳管が狭くなる疾患です。耳管は耳の中の圧力を調整する役割があり、狭くなる事で圧力が低下し耳が詰まった感じがします。自分の声が響いて聞こえたり耳鳴りを伴います。
5)急な気圧の変化やストレス
低音性の耳鳴りは急な気圧の変化、疲労やストレス、首・肩こりでも出現します。
※「ドクドク」などの心臓の拍動に一致して聞こえる耳鳴りは『拍動性耳鳴』といい、脳などの重大な疾患が原因の場合があるので早急に医療機関に受診しましょう。
耳鳴りの治療は個人差がありますが、劇的な効果が出る場合とじっくり治していく場合がございます。
げんきや接骨院 松本高宮では治療の方法など丁寧に説明して治療計画を提案させていただきます。
ご本人さんの目標や目的に合わせて症状を抑え少しでも快適な日常を過ごせるよう手伝わせて下さい!
げんきや接骨院 松本高宮では以下のアプローチを行います。
「運動療法」耳周りの筋肉を緩めると共に首や肩の筋肉も緩めて血流を良くします。
「低周波電気療法」電気刺激により末梢血管を刺激し血行を整えます。
「温熱療法」温めることで血管を拡張し、血流を良くし筋肉を緩めます。
不良姿勢やストレートネック、猫背などが首や肩の筋肉の緊張が強くなる原因となり耳周りの血流低下を招く為「全身矯正・猫背矯正」を提案させて頂きます。
また、ツボや経絡の流れを整えて自律神経の乱れを改善する目的で「鍼施術・灸施術」ご提案させていただくこともあります。
松本地区は近頃、日によって寒暖差が激しく体調を崩される方が多くなっています。
また激しい寒暖差は体温を調整する自律神経の働きを乱す原因となりますのでお気を付けください。
げんきや接骨院 松本高宮では、患者様のお体についてご相談しながら治療をさせて頂いているので、不安があれば是非ご相談ください!
スタッフ一同、皆様がより健康でいられるようにお手伝いさせていただけたらと思っております。