鑑別が大事!坐骨神経痛

みなさん、こんにちは。

 

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします!!!

 

 

最近、スマートフォンの普及に伴いインターネットでなんでも分かる時代になってきました。そのせいもあるのか、色々なところで耳にするようになり、「わたし(俺)も!」となっている方もいるかもしれない“坐骨神経痛”

 

腰が痛くて病院に行けば「坐骨神経症状」と言われるくらい高頻度で飛び交うこの言葉。

 

そのせいか、整形外科や病院で診断も受けて居ないにもかかわらず、問診の段階から「坐骨神経痛だと思うんです。」と訴えてくる方も増えてきてました。

 

 

ではみなさん、普段何気なく「坐骨神経が痛くて~」と訴えられてる方もいるかと思いますが……

実際のところ坐骨神経とは?と聞かれたとき……説明、できますか?

 

とはいえ、この記事を見れば「なんだ、そんなことか!」「なんとなく知ってたわ!!」となるかもしれません。笑

 

が、間違った情報を鵜呑みにして別の疾患と混同・見落とさないよう、確認という意味でもサラッと読んでもらえるとありがたいです!

 

 

そもそも「坐骨神経」とは?

坐骨神経は腰椎の4・5番(背骨の下から2つ)と仙骨の1~3番から始まり、坐骨と梨状筋からなる穴を抜けて下肢(モモ~つま先)にかけて伸びている人体最大の末梢神経です。

 

人体最大とはどんなものか……小指ほどの太さもあります!

 

それが筋肉のミルフィーユのような所を副都心線のように走っています。

 

これだけでも潰されそうなイメージしてきませんか?

これが下肢を動かす神経に細かく分岐していく大事な神経です。

 

次はとっても簡単な解剖学です!

 

腰椎やら仙骨やら……なにやら聞きなれないワードが出てきました。

 

それがカラダのどこにどう連結しているのか、という話です。

 

 

【脊椎】

背骨と呼ばれていますね。脊椎動物の脊椎ですね。

これは大まかに3パターンに分かれます。

 

それ+仙骨、尾骨で構成されています。

 

 

3パターンに分かれている以上、動き等に得手不得手が存在します。

 

1.頸椎→首のことです。脊椎はどれもそうなのですが、犬でも猫でもキリンでもみんな同じ数で

7個です。ガンプラのパーツの如くめちゃくちゃ可動域のいい骨が存在します。

 

2.胸椎→いわゆる背骨ですね。これも動物共通の数で12個あります。

胸椎は捻る動きが得意で、ゴルフスイング等のスポーツでも動いてます。

 

3.腰椎→腰骨と言われることが多いですかね。

これは5こです。

腰椎は前後の動きが得意でお辞儀する際は、この骨が可動します。

 

【仙骨】

この骨は背骨の土台に当たる部分で先端に尾骨が付き、骨盤の両翼と連結し関節を作っている骨です。数種類の靭帯に覆われ、可動域はかなり狭いのですがヒトが二足歩行をする上でとても大事になってくるパーツです。

 

【坐骨】

骨盤の両翼の下の部分ですね。ただ、前側は恥骨となり別の骨となります。座った時に椅子に当たるあの固い部分です。あれが坐骨(坐骨結節)です。

 

【梨状筋】

洋梨の形に似ているからと付けられた名前です。一度も見えたことはありませんが。笑
お尻の中の方に存在し、微力ながらも股関節の動きに貢献しています。

 

では次に坐骨神経痛とはどのような症状が出るのでしょうか?

 

「腰椎椎間板ヘルニア」

“腰痛”と言ったら誰しもが名前を挙げられる程有名な腰部疾患ですね!

 

先述の通り、お辞儀のような前後の動きが得意なためにこのような疾患にも繋がってしまいます。

 

椎間板と言われる骨と骨の間にあるクッションが元の位置から飛び出してしまうことがあり、それが“ヘルニア”です。

 

姿勢が悪いと突出する可能性が高まりますので注意してくださいね。

 

また、根本原因が改善されないまま手術で飛び出た所を切り取っても再発してしまいますので、手術を考える際は気を付けてください。

 

 

腰椎以外には、坐骨と梨状筋で作られた穴をくぐった先で圧迫されてしまうものがあります。

 

「梨状筋症候群」

というのを聞いたことはありませんか?

 

梨状筋によって坐骨神経が圧迫され、障害を起こすことを指します。

 

少し上の方にある画像を見てもらうと分かりやすいと思いますが、梨状筋が硬くなるとどうしても潰してしまうんです。

 

症状としては、お尻からふくらはぎにかけての痛み、総腓骨神経の支配領域(膝裏から足裏)への感覚・運動障害が起こります。

 

 

どのようなものが坐骨神経痛かとなんとなーく分かったところで、似たような疾患を紹介していきます!

 

 

「坐骨神経痛」「股関節疾患」

鑑別しなくてはならない症状があります。

 

それが、股関節疾患です。

 

サラッと名前だけでも紹介しますね。

 

・変形成股関節炎

┗比較的女性に起こりやすい疾患です。

原因の多くは幼い頃の形成不全の後遺症と言われています。

 

・化膿性股関節炎

┗股関節に最近が侵入した為に起こる炎症のことを言います。

 

・大腿骨骨頭壊死

┗大腿骨頭の一部が、血流の低下により骨組織が死んだ状態のことです。

骨折や膠原病との合併症として発症することが多いみたいです。

未だ、原因は解明されておりません。

 

・関節リウマチ

┗免疫機能が何らかの原因で不具合を起こし、結果として関節に炎症を起こしてしまいまう、慢性炎症疾患です。とは言え、関節だけの病気ではなく全身病ですので、カラダが怠くなったり微熱が出ることもあります。

 

・強直性脊椎炎

┗脊椎における関節炎の一種です。

徐々に骨同士が癒着していき、初期では腰や背中に痛みやこわばりが出てきます。

これも原因は解明されておりません。

 

・股関節結核

┗結核菌が関節内に入り込むことによって引き起こされる関節炎です。高齢者や免疫が弱っている方は発症リスクが高まります。

 

などなど……

 

見分けて処置しないと手遅れになってしまう疾患ばかりです。

 

また、神経が圧迫される位置によっても処置の仕方が変わるので確認しておきましょう。

 

下位腰椎も鑑別が必要な疾患があるので見ておきましょう!

 

 

「坐骨神経症」「腰部疾患」

 

・上位椎間板ヘルニア

┗言わずと知れた疾患ですね。

腰や背中を丸めるような姿勢が多いと背骨が歪み骨と骨のクッションをしている椎間板がはみ出してしまう疾患ですね。運悪く近くを走る神経に触れてしまうと痛みやシビレを伴ってしまうことがあります。

特に腰椎の4番5番は可動域が広く、好発部位となるので4番5番の下位腰椎とそれ以上の上位腰椎との鑑別は大切です。

 

・分離/すべり症

┗これも姿勢不良で起こりやすいですね。骨が前方にずれ込むことでその下で位置が変わっていない骨とのズレによって神経が骨に触れてしまい、症状が発現するというものです。

これも後発部位は腰椎の4番5番なのでヘルニアと同じように坐骨神経の走行とも重なるのでヘルニアによって坐骨神経が圧迫を受けてしまうこともあります。

 

・脊柱管狭窄症

┗神経の後ろ側にある背骨を繋げ支えている靭帯が分厚くなったり、骨と骨の間にある椎間板が出てくる椎間板ヘルニア、もしくは、骨そのものが変形してしまい、神経の通り道(脊柱管)を狭くしてりすることで神経が圧迫されることを言います。

 

・その他ギックリ腰等の急性腰痛

 

 

みなさん、少しは分かってもらえましたか?

 

対処方法は上記の通り、一概には言えませんのでそれに代わるものをお伝えできたらなと思います。

 

 

猫背や反り腰の自覚のある方は、とりあえずスルーしていただき、そうでない方はやってみてください。予防法のひとつです。

 

参考にどうぞ!

 

 

まず仰向けで足を伸ばして寝ます。

 

この時すでに腰が痛ければ反り腰の可能性がありますね。また、膝を立てるとラクになる方も同様です。

 

話を戻して、仰向けに寝た状態で自分の手を腰の所に差し込みます。これで手が繋げるようであったり腕まで通る方は反り腰です。

 

今回は説明を省きますがざっくり、反り腰である以上バランスを取る為に猫背である可能性もあります。

 

上記の動作で引っ掛かった方は是非、モモとお尻の筋肉のストレッチをしてみてください。

 

 

 

それぞれ、どこから痛みが来ているのが、どう動かすと痛みが出るのかを把握できるといいですね。

病院側からしてみても、どう動かすとどう行った痛みが出るのかを教えてもらえると疾患の特定がしやすくなり、処置の早さに差が出てきます。処置が早ければ治りも早くなるので「これ!」と決めて病院に行くのではなく、ひとつの可能性と頭に置きながら指示を仰いでくださいね。

 

 

今回、色々な疾患名は出てきたもののザックリとした紹介になってしまいましたので、またの機会があれば紹介していきますので、その時はまたチラッと見てくださいね!

 

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