こんにちは。げんきや接骨院白井駅前と申します。
早いもので師走となり今年も僅かに、なってきました。
お忙しい中、息抜きで読んでもらいたいものが有ります。
今回のテーマは「変形性股関節症」について書いて行こうと思います。
変形性股関節症とは
股関節でクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減る事によって、関節に炎症が起きる疾患です。悪化すれば股関節が変形してゆき、股関節痛や機能障害を引き起こしたりする事も有ります。
40~50代になると、脚の付け根(股関節)に痛みを感じる方が多くなってきますが、その大半が変形性股関節症の発症によるものだと言われています。
股関節は「大腿骨」と言う太ももの骨と、腰を支える「骨盤」で構成されており、大腿骨上部の骨頭と言うボール状の骨が、骨盤側の寛骨臼と言う御碗状の部分にはまり込む様な形になっています。
これらの骨頭と寛骨臼は、柔らかく弾力のある関節軟骨と言う組織で覆われ、関節を保護したり、関節の滑らかな動きを助ける役割を果たしています。
この関節軟骨がすり減ったりして、変形(表面がけば立ち、保水力低下により弾力を失って脆くなる)したり、脆くなって剝がれた軟骨の断片が周辺組織を刺激し、炎症を起こして痛みを生じたり、骨頭や寛骨臼が変形してしまいます。
女性に比較的多く、発症年齢は40~50歳が多いとされていますが、寛骨臼形成不全と言って生まれつき骨頭に対して、寛骨臼と言う股関節側で骨頭の屋根を役割をする部分が狭い方は、20代以下の若年でも痛みが出る場合が有ります。
股関節の痛みは、高齢者が自立した生活が送れなくなり、将来的に要介護になってしまう大きな原因の一つとされています。そうなってしまう事を避けるためにも、変形性股関節症と言う疾患を知り、早めの対策を行うことが重用です。
変形性股関節症の症状とは
痛みと機能障害(関節の動きが制限される事)があげられます。
痛みが生じる原因は、主に2つあります。
ひとつ目は、股関節への負担によりすり減った関節軟骨の断片が、滑膜と言う関節を覆っている膜を刺激し炎症を引き起こす「滑膜炎」による痛みです。
そしてふたつ目の原因としては、股関節への過度な負担により関節軟骨の摩耗が進み、軟骨下骨(軟骨の下にある骨)が露出する事によって痛みの信号を受診するレセプターが現れ、痛みを感じる様になります。
更に症状が進行すると、最終的に骨が変形してしまい、痛みが更に増して関節の動きも制限される様になってしまうのです。
股関節に原因があるとしても痛む部位は股関節ではなく、膝や脛、時には腰が痛む場合が有ります。これは放散痛と言って、感覚を司る神経の分布によって痛みの原因部分以外の箇所に痛みを感じる事がある為である。
膝痛や腰痛などの症状で当接骨院にお越しになり、股関節の治療を行ったら膝や腰の症状が改善したと言った事も有ります。
前期股関節症について
関節軟骨はまだすり減っていないものの、変形性股関節症になる可能性が高い状態です。
寛骨臼形成不全などの疾患が有り、成りやすい状態の場合などが考えられています。
初期股関節症について
起き上がったり立ち上がる際に、歩き始める際等に脚の付け根(股関節)になんとなく違和感を感じたり、軽度の痛みを感じる事が有ります。
進行期股関節症について
痛みが慢性化して、関節も動きにくくなり安静にしていても、常に脚の付け根が痛んだり、夜寝ていても痛みが続いたりします。
末期股関節症について
極度の痛みを感じるようになり、脚の付け根が伸びなくなり、膝が外に向かう様に成ります。
変形性股関節症の原因とは
1.先天的な要因について
関節軟骨が摩耗してしまうと、痛みを生じたり少しずつ骨が変形してしまい、変形性股関節症の発症に繋がってしまいます。
2.大腿骨と骨盤の衝突(大腿骨寛骨臼インピンジメント)
寛骨臼が骨頭を覆う範囲が広すぎる場合でも、股関節の痛みや障害を生じやすく成ります。
3.重量物を持ち運ぶ作業、長時間の立ち仕事をしているについて
重量物を持ち運ぶ作業や、長時間の立ち仕事を行う職業についている方も、成りやすい傾向に有ります。
4.肥満傾向にある方について
肥満も変形性股関節症の危険因子の一つです。体重が増えれば、それだけ股関節にかかる負担が大きくなります。
5.過度なスポーツをしている方について
激しいスポーツや、股関節を大きく動かす動作のあるスポーツをしている場合も、激しい動きをする中で関節軟骨を損傷して、成ってしまうリスクが有ります。
6.遺伝的な要因について
遺伝も発症のリスクに影響があるとされています。
ここまでにご紹介した要素に当てはまる方で、「変形性股関節症の症状」にある様な症状がある場合は、一度当接骨院に受診する事をお勧めします。
いつでも貴方の身体の悩みの相談をお待ちしております。
参考文献
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会、変形性股関節症診療ガイドライン策定委員会(編)(2016)「変形性股関節症診療ガイドライン」
「臨床運動学(第2版)」中村隆一、医歯薬出版。2000年
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