皆さんこんにちは!げんきや接骨院白井駅前です!
「ぎっくり腰~急性腰痛~」について当院での鑑別・推察方法を紹介します!
腰痛をみたらまず何を考える?
外傷は?
外傷では骨折を疑います。疼痛部位が重要で、脊椎圧迫骨折、破裂骨折のほかに腰痛の触れ込みでくる骨盤周囲の骨折も忘れないようにしましょう。
Red flagsは?
外傷がなければ馬尾症候群、感染、腫瘍を見逃さないようにします。膀胱直腸障害があれば馬尾症候群を、発熱があれば感染を、癌の既往歴や夜間痛があれば腫瘍を疑います。
下肢症状は?
下肢症状は神経根症状を疑います。特に症状の範囲は重要です。大腿外側なのか、膝は含まれるのか、拇指まで放散するのか、踵部はどうかと問診、確認をします。
最後に…
急性大動脈解離をはじめとした血管系、尿管結石や腎盂腎炎など腎泌尿器系、産婦人科疾患、胆道系などの消化器疾患も鑑別にあがります。筋骨格系を疑うエピソードがない場合、安静時痛の腰痛を見たときは内因性疾患も忘れずに鑑別に入れます。
実際に急性腰痛になったら(診ることになったら)…
フローチャートを利用して鑑別・推察を行っていきます。
①外傷(+)or(-)
②膀胱直腸障害、会陰部感覚障害(+)or(-)
③発熱(+)or(-)
④夜間痛、癌既往、体重減少(+)or(-)
⑤下肢症状(痛み、しびれ) (+)or(-)
⑥座って悪化する下肢症状
⑦立って悪化する下肢症状
⑧姿勢で一定しない下肢症状
を確認していきます。
症例に合わせて考えていくと…
▷43歳男性
▷1週間前に自宅で急な腰痛を発症
▷改善を認めず、仕事に支障があり来院
手順にそって進めていくと…
①外傷(-)
▷自宅で荷物を持ち上げようとした際、急に痛くなった。
⇒外傷(転んだり、ぶつけたり)は一応なし。
②膀胱直腸障害、会陰部感覚障害(-)
▷馬尾症候群の除外
⇒頻尿、尿閉や会陰部灼熱感はなく、また身体診察でも膀胱がはったりはしていない
③発熱(-)
▷感染の除外
⇒発熱もなく異常なし
④夜間痛、癌既往、体重減少(-)
▷転移性脊椎腫瘍や多発性骨髄腫の確認
⇒痛みで目が覚める、癌の既往、体重の減少などは認められない
⑤下肢症状(痛み、しびれ) (+)
▷痛みやしびれの確認
⇒右大腿外側にしびれあり
⑥座ってor ⑦立って悪化する下肢症状
▷座っている時と立っている時の下肢症状
⇒立っている時のほうが楽…座っている時のほうが悪化する
まとめると他の症状は…
・下肢症状(右大腿の痛み)あり
・43歳<50歳
・座位で消失しない
・立っても悪化しない
・歩いても悪化しない
・前かがみの動作はつらい
*椎間板は線維輪の中に髄核があり、ヘルニアではこの線維輪後方から髄核が後ろに飛び出し神経根を圧迫します。前かがみになると椎間板が後方に向かう力が加わり症状が悪化します。脊柱管狭窄症では、神経根の後ろにある肥厚した黄色靭帯が、立位時に神経側に縮んで肥厚することで神経根を圧迫します。前かがみでは黄色靭帯が伸ばされるため痛みが出ないという病態になります。
以上のことから椎間板ヘルニアによる急性腰痛の疑いが強くなります。
問診時に得られた情報から身体初見において感覚障害やFNST、SLR、腱反射などを用いてより正確な判断となるようにしていきます。
急性腰痛においても様々な原因が混在しており即日整形外科へ緊急コンサルトしなければいけない症例もあります。
転倒後痛くて歩けない…実は脊椎叩打痛があり圧迫骨折が…なんてことも。
しっかりと検査や鑑別を行うことが大切になってきますので急性腰痛でお困りの際はお近くの「げんきや接骨院」迄ご相談、ご連絡ください!
参考文献:フローチャート整形外科診断
著者 藤井達也
発行元 中外医学者
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