~変形性股関節症について~ 

皆さまこんにちは。

今までに感じたことがないほどの暖冬ですね・・・

ありがたい限りですが、雪かきが少し恋しいような気もします。

貴重な運動の機会だったのカモ・・・

 

 

 

さて今月のテーマは「変形性股関節症」です。

 

軟骨が減少し様々な症状や支障をきたすことがあります。

皆さまもこれを機に股関節に興味を持ってみては?いかがでしょうか。

 

 

 

変形性股関節症とは?

股関節に負担がかかり、軟骨がすり減った状態の事を指します。
股関節は、骨盤側の寛骨臼(かんこつきゅう)と、太もも側の大腿骨頭(だいたいこっとう)がかみ合ってできている関節です。大腿骨頭が寛骨臼にしっかりと被さることで体重が支えられています。

しかし、大腿骨頭が生まれつき浅い方は、健常な方と比べて体重のかかる面積が少ないため、年齢を重ねると股関節に負担が集中していきます。

 

そして徐々に軟骨のすり減る割合が増えていく、というわけです。

 

軟骨自体は痛みを感じる組織ではありません。

軟骨がすり減ることで骨自体が表面に出てきてしまい、体重がかかったり動かしたりしたときに痛みを感じるようになります。この状態を変形性股関節症と呼びます。

 

 

変形性股関節症を発症しやすい方の特徴

 

変形性股関節症の1番の原因は、骨格の形状です。主に大腿骨頭の寛骨臼への被り方が浅い骨格の方が発症します。健常な方の股関節は、たとえるならお椀の中にボールがすっぽりと入っているイメージですが、大腿骨頭の被り方が浅い方の股関節はお皿にボールが乗っているような不安定な状態です。つまり股関節の可動性(開く、曲がる、伸びる性質)が高いということになります。

・遺伝的要因

(骨格の特徴は遺伝する場合があるため、親族などに股関節や周囲の痛みや悩みがある方は自分は絶対に大丈夫と過信しないように気を付けましょう。)

・筋力

(何らかの原因で筋力低下が起こり始めると股関節を支える力も弱くなります。躓きやすい、立ち上がりや起き上がり、一歩目が辛い、腰が曲がってきたなど様々なサインとして感じることが出来ます。)

※バレエダンスや新体操競技などの股関節の動きの広さが求められる運動をしている方は関節が極端に浅く徐々に負担が増えることもあるそうです。

 

 

変形性股関節症の症状

 

主な症状

 

・鼠径部(そけいぶ)の痛み

変形性股関節症で痛みが出ることが多いのは、股関節のあたりや鼠径部です。

ただ、人間の感じ方はそれほどピンポイントに感じられないことも多く、お尻や太ももの外側、膝、場合によってはすねが痛いという患者さんもいます。股関節が痛いとその神経が分かれていった先の太ももの外側、すねなどに痛みを感じる方もいると考えられます。

 

・進行する時期に痛みが悪化
手や指の変形などを経験された方は共感できるかもしれません。

変形性股関節症の初期の症状としては、動き出したときや歩き始めるときなどに痛みを感じ、少し歩いたり動かしたりすると調子がよくなってくることが特徴的です。

 

※変形性股関節症は進行度合と症状が必ずしも一致しません。

レントゲン画像では非常に悪く見えても痛みがない方もいれば、画像ではそれほど進行していないように見えるが症状が強く現れていることもあります。一般的には、変形し切るまでの移り変わる時期にあるときは痛みが強くなるといわれています。

 

・可動域・筋力が低下
変形性股関節症が進行すると、股関節の動く範囲(可動域)が悪くなることが多いです。骨の形状が変わり関節を十分に動かすことが出来ず、筋力が低下していきます。

そのため股関節の可動域と筋力を維持することが重要です。

 

 

変形性股関節症の検査や確認

・開排(かいはい)動作

仰向けで寝るか、座った状態で片足であぐらをかくように足を開いていく。

動く範囲で左右差が出たり、痛みや違和感を見てみましょう。動きや痛みなどの症状を感じる方がリスクが高いです。

・片足立ち

筋力低下が起こっていると片足立ちでふらついたり、維持し続けることが困難になります。転倒すると危ないので手すりや壁に手をついて安全に行ってみましょう。

 

 

変形性股関節症の治療――保存療法について

・運動療法

体重管理

特に痩せ型や筋力低下を引き起こしている方以外の方は体重が適切か確認し、適正体重を超えている場合は少しずつでかまいません、体重減少を目指しましょう。

股関節は体重を支える関節で、角度や運動によっては体重の数倍以上の負荷がかかります。体重が増えれば負担も比例して増えますので取り組んでみましょう。

筋力の維持

股関節を下から支える筋力が付くと関節の負担を減らすことにつながります。

大きな筋肉が多く比較的運動やトレーニングによって刺激が入りやすいです。筋肉が付くと歩行時の安定性が出てきます。いきなり筋肉が付くことはないので決して無理をしないようにしましょう。

 

そのほか、杖やサポーター、周囲の状況によってはインソールや靴の選び方なども効果を発揮することもあります。セルフチェック、セルフケアできる部分もありますが一度近くやかかりつけの先生に相談してみるのも良いでしょう。

 

 

・おすすめの運動

プールでの水中ウォーキングです。

水の中では浮力によって股関節への負担が少ない状況で有酸素運動を行うことができます。さらに、水の抵抗によって筋肉へのトレーニング効果も期待できます。

患者さんでも週1回~お友達と温水プールで水中ウォーキングをしている方がいます。

はじめは気がすすまなかったけど、話をしながら歩いているとあっというまに30分~1時間歩いているそうです。

 

他にはストックを両手に持ち、支えにしながら歩くという方もいました。

安定感抜群だそうで歩き始めてから筋力アップ、膝の痛みまでも軽減し始めています。

 

 

 

今後ますます皆様の寿命が延びることによりどうやって身体をうまく維持していくか、もし変形しているという診断を受けてしまったらどうやってうまく付き合っていくか直面する機会が多くなってくると思います。

出来ることならば、今から少しずつ運動習慣や体重や健康など自らの体の状態を振り返り将来に興味を再度もってみると良いかもしれませんね。

 

 

私は今年盛岡シティマラソンに出走したいので少しずつ運動を始めていきたいと思います・・・

 

 

健康な時ほど、身体への興味は低下していきます。良い時ってどんな時?悪い時ってどんな時?と興味を持ち続けてください。一緒に健康を考え、げんきに過ごせるようになりましょう!

 

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