腰椎すべり症

こんにちは!

日増しに秋が深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?

 

さて、今月は「腰椎すべり症」についてお話していこうと思います。

 

●腰椎すべり症とは●

椎体と椎体がずれることで、変性して突出した椎間板、及びずれた椎体の後方の骨縁などにて馬尾神経、神経根などが圧迫される状態をすべり症と言います。

腰椎が前後にずれて不安定になることによって、腰椎、下肢痛、下肢のしびれ、歩行困難などを生じます。すべり症による腰椎の不安定性により、不自然な腰部の姿勢、特に前屈位にて腰痛が悪化する場合には腰椎すべり症が発症している可能性があります。

 

また、すべり症は2つに分けられます。

 

①腰椎変性すべり症

加齢などによる椎間板の変性、椎間関節部周囲の靭帯、筋肉の緩みなどにて椎体および椎間関節部にずれが生じて、上下の椎骨がずれている状態を変性すべり症と言います。閉経後の女性に多い傾向を認めます。

②腰椎分離すべり症

先天的な関節突起間部の骨癒合が不完全である場合や、思春期の骨成長期における過度な運動の継続による椎間関節部への動的ストレスによる関節突起間部の疲労骨折の治療が不完全であった場合など、関節突起間部の骨連続性が絶えている状態を腰椎分離症と言います。加えて、椎間板や椎間関節部周囲の靭帯、筋肉が緩んでいることですべり症が発症している状態を分離すべり症といいます。

 

●腰椎すべり症の症状●

症状としては、まず腰痛と下肢の痛みがあります。背骨の神経の圧迫が強い場合は、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって、一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどにうずくような痛みやしびれ、疲労感があって歩行が次第に困難になり、しばらく休息すると治まるものの、また歩き始めると再び痛みだすという症状です。

 

●やってはいけないこと●

腰椎すべり症は腰椎が前に滑ってしまうことが多いため腰を反らす動きをすると痛みが出ることが多いです。日常生活やスポーツ等をされる場合はなるべく腰を反らない動き、捻らない動きを意識するようにしてください。

特に長時間座り続けると腰に負担がかかりやすいので、適度に歩くと良いです。また、足に痺れの症状があると身体が冷えることによって痺れが強く出ることがあるため身体を冷やさないようにしてください。また、軽めのストレッチをするのも良いです。

 

●治療方法●

治療方針を決定するためには、単に椎体がずれている状態をすべり症と診断するだけではなく、変性すべり症なのか分離すべり症なのかをきちんと診断する必要があります。軽度の腰痛程度であれば腰痛ベルトやコルセットなどにて症状の改善が見込めますが、すべり症の程度が強い場合や下肢の症状が強い場合には外科治療が必要となります。すべり症の程度が軽い場合には神経の圧迫を取るだけの手術(減圧術)で済むこともありますが、病状が進行している場合には減圧術に加えて不安定な腰椎間を固定する手術(固定術)の併用が必要になる場合があります。

 

以上が腰椎すべり症についての説明となりますが、いかがでしたでしょうか?

すべり症は、圧迫の程度や症状によって最適な治療が異なります。いつまでも健康に過ごすために、自己判断せず、辛いと思ったら早めに病院や我々にご相談ください!

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