四十肩

こんにちは。

段々と年末が近づき寒さが出てきました。コロナも大変ですが、風邪やインフルエンザなど、体調の管理も気をつけてくださいね。

本日は、四十肩についてお話をしていきたいと思います。

・・・四十肩とは・・・

そもそも四十肩という病名は存在しません。日常生活における会話の中で使われる俗称として言われており、「肩こり」や「ぎっくり腰」などと同じような用語になります。しかし、あまりに一般的に使われ、さらにその四十肩に完全にピッタリな正式名称がないことから、しばしば病院やクリニックでも四十肩という言葉で説明されることが多いかと思います。実際、自分も四十肩・五十肩という言葉はよく使って説明します。

この四十肩・五十肩というのは、ご存知の通り40歳代から50歳代に多い肩の痛みという、それだけの意味だったりします。

 

・・・四十肩の原因・・・

先ほど四十肩にはピッタリな正式名称はないと言いましたが、広い意味での病名としては肩関節周囲炎というものがあります。これは肩関節の周りに炎症が起こっているという、これまたザックリとした病名になるわけですが、具体的には腱板というインナーマッスル(深いところにある筋肉)のスジに炎症が起こっている腱板炎であったり、力こぶの筋肉である上腕二頭筋の一部のスジに炎症が起こっている上腕二頭筋長頭腱炎だったり、肩の前方の膜や靭帯からなる部分に炎症が起こる腱板疎部炎も肩関節周囲炎という病名で括られてしまいます。ケースによりますが、肩の周囲や関節包に炎症が起こったり癒着していることを、四十肩といいます。

ただ、これらは四十肩で肩で起こっていることで、なぜ起こるのかと原因に対する答えは複雑です。複雑で明らかになっていない部分であるが故に、先生や治療家によって自分の考えに基づいて状態の説明をします。しかし、ご安心ください。四十肩の治療はそういう厳密な意味での原因を治療をしないと改善しないというわけではありません。四十肩で肩に起こっている炎症や癒着による拘縮を改善すること自体が根本治療になります。

 

・・・四十肩の症状・・・

四十肩の典型的な症状として、肩関節を覆う関節包に炎症や癒着が起きる事が多く、その関節包は肩を全周性を取り囲んでいます。ですので、典型的な症状の特徴は「全方向性の症状」と考えられます。つまり、あらゆる方向への動きで痛みが出たり、カタくなり動かせなくなったりします。ただ、関節包の中でも特に強い症状が初期から出やすいのが肩の前の腱板疎部という部分です。つまり、比較的に肩の前方に痛みが出やすいということです。また、四十肩というのは炎症期、凍結期、回復期という順番で変化改善していくと言われて、最初は強い炎症による痛み(炎症期)がきて、その後痛みが減って関節がカタくなり(拘縮・凍結期)、その拘縮も回復していく(回復期)という流れです。これが典型的な四十肩と説明されますが、患者様を診ていると必ずしもこう進むとは限りません。最初から痛みが強くない方もいれば、なかなか痛みがひかない方、強い拘縮を起こし日常生活が不便になる方、痛みはあっても肩の可動域は十分に保っている方もいます。そして、自然に数ヶ月で回復すると思いきや1,2年時にそれ以上と、年単位で苦しむ方もおられるということです。このように一口に四十肩と言っても、様々な症状を呈する方がおられますから、症状ある方は一度診察を受けていただき、状態に応じた根本治療を相談することをオススメしています。

上記にも記した通り、四十肩にもわからない部分や複雑で一筋縄ではいかない部分もありますが、治らない疾患ではないので気なるときは一度診せてください。これらの記載が皆様の生活に役立てていただけたら幸いです。ありがとうございました。

 

▲ページの先頭へ戻る

げんきやはり灸整骨院仙北のご案内

【住所】〒020-0863 盛岡市南仙北1丁目21-43 【電話】TEL:019-636-1555

げんきやはり灸整骨院仙北景観
受付時間 土・日・祝
9:30 ~ 12:00 /
14:30 ~ 20:00 / 14:00 ~ 18:00

土・日・祝営業しております。

当院の場所

ツルハドラッグ盛岡南仙北店隣

詳しい案内は「所在地・地図」で
ご覧になれます。

駐車場あります。

▲ページの先頭へ戻る