こんにちは!
雪ひとつ無く暖かい日が続いていたと思えば、一晩で辺り一面雪景色になる。寒暖差の大きい今年の冬ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?体調などは崩されておりませんか?お身体の冷えなどにも鍼灸による施術が有効とされております!
そこで今回ここでは鍼灸についてお話ししていこうと思います。
①はじめに
「鍼」と「灸」は、はりきゅうの様にセットで呼ばれることが多いですが、「鍼」と「灸」は別々のものになり、国家資格も「鍼師」と「灸師」のふたつに分かれております。
鍼灸の歴史的な起源は中国で今から遡ること1500年、飛鳥時代の6世紀はじめに日本へ伝わったものとされています。そこから19世紀半ばまでは日本独自の発展をとげて、江戸時代には杉山和一という人物により「管鍼法」が生まれるなど日本医学の中心的役割を担っていた東洋医学ですが、1874年に近代的な医事衛生制度を導入すべく制定された「医制」が明治新政府により発布されて、その中に西洋医学に基づく医学教育の確立という内容が組み込まれたことから、徐々に西洋医学が中心となっていきました。
現在では、東京大学や北里大学、筑波技術大学などに東洋医学の附属施設、研究施設などが設立されるなど注目を集めるようになり医学的、科学的根拠に基づく医療としても見直されるようになってきています。
さらには、薬を用いないやさしい施術のひとつとして、日本や中国だけではなく、アメリカやヨーロッパなど全世界で鍼灸が注目されています。
②鍼灸師と治療院
鍼灸師になるには高校卒業以上で鍼灸の専門学校や大学へ入学し、卒業後に国家試験に合格する必要があります。
日本では鍼灸師の免許を持つ者だけが鍼灸施術を行えます。鍼灸院は鍼灸施術を専門的に行う場所であり、接骨院などと一緒に存在することが一般的です。
③鍼について
日本の鍼は、中国の鍼と異なり非常に細い鍼を用いています。
太い鍼の方が効果があるとされていますが、その代わりに痛みが強いのが特徴です。痛みに敏感な日本ではあまり普及せず、杉山和一氏が考案した管鍼法は細い鍼と管を組み合わせた鍼施術が一般化して現在に至っています。
鍼を皮膚表面に刺鍼することによって身体へ影響を与え、それによる生体反応が疾病の治癒促進や予防につながるとされております。
また、鍼治療で使用する鍼は注射針よりも細く、髪の毛の細さ程のものを使用します。
鍼の太さも0.16ミリから0.22ミリの物を主に使用するので痛みの少ない鍼施術となっております。
④灸について
お灸は艾(もぐさ)を燃焼させ、その温度刺激を身体に与える事で生体反応を引き起こし、疾病の治癒促進や予防、また熱刺激を入れることにより冷えの改善にも効果があるとされています。
⑤鍼灸のメカニズム
鍼灸の発展は経験則の中で集約され、中医学として確立されてきました。
その後、現代では鍼を身体に刺すことによって神経系へ影響を与え身体の変化をもたらすことが解明されています。
例えば、胃の働きに関係するツボに刺鍼・灸をすることで胃の働きに関与する神経への刺激ができ、胃の機能を抑制したり亢進することができるということがわかってきたのです。
このように、内臓機能などの身体の調整を司っている自律神経を整えることができる為、自律神経の乱れから起こる様々な不調に鍼灸治療が対応できるのです。
他に、トリガーポイントへの施術と致しましては、西洋医学に基づいた施術法が存在します。
痛みを引き起こす体内のセンサーであるトリガーポイントのある場所は血流が悪くなっております。トリガーポイントが出来てしまった筋肉・筋膜に施術すると共に周囲の筋肉にも施術をして、敏感になったセンサーを元に戻して症状を和らげます。
腰痛・坐骨神経痛・頭痛・四十肩などの痛み、肩の硬結部や筋肉の張りにも効果的な施術法となっております。
・まとめ
この様に、筋肉の直のつらさ・コリの他に、自律神経の乱れによる内臓機能の不調などに鍼灸による施術は有効です。
げんきやはりきゅう整骨院では、この様な症状に対する鍼灸施術も行っております。お身体のつらさ・不調の際には是非ご来院お待ちしております!