こんにちは!
肴町の小野寺です。
今回のブログでは変形性股関節症について紹介していきます。
1.変形性股関節症とは
変形性股関節症は何らかの原因で関節軟骨がすり減り、股関節が変形する症状です。
股関節は、骨盤の受け皿の部分(寛骨臼)と、大腿骨頭と呼ばれる太ももの骨から成る関節です。
正常な股関節は、寛骨臼も大腿骨頭も表面は関節軟骨というクッションで覆われています。
そのため痛みなく滑らかに関節を動かすことができます。
しかし変形性股関節症になると、股関節の周辺組織が炎症が起こります。
そのため股関節に痛みが生じたり、動かしにくくなったりします。
2.原因と特徴
変形性股関節症には、加齢や関節の使い過ぎなどによって起こる「一次性変形性股関節症」と、生まれつき寛骨臼の受け皿が浅いことが原因で起こる「二次性変形性股関節症」があります。
寛骨臼が浅いと大腿骨頭を十分に覆うことができないため、関節軟骨の狭い範囲に負担が集中し、変形が進行しやすくなります。
欧米では一次性が大半を占め、日本では二次性が多いという特徴がありましたが、最近は日本でも一次性が増えています。
3.症状
変形性股関節症は段階によって症状が違います。
主な症状は、股関節の痛みと動きの制限です。
初期のうちは、歩き始めや立ち上がりの際にのみ痛みを感じます。
進行すると痛みが強くなり、安静時にも痛みを感じることがあります。
歩行時の痛みが強くなると、足をひきずって歩く(跛行)という特徴が見られます。
また、股関節が固くなり、足の爪切りや靴下を履くことが難しくなってきます。
さらに変形が進行すると、変形した側の脚の長さが短くなり、左右の脚の長さが違ってくることもあります。
3.痛みを抑えるために
変形性股関節症は、歩く、しゃがむ、立つといった生活動作でかかる負担によって徐々に進行し、悪化します。
そのため、日常生活で股関節にかかる負担を可能な限り軽減することが大切です。
例えば、正座をしたりあぐらをかいたりすると、股関節を深く曲げて座る姿勢になります。
そうすると股関節に過度の負担がかかってしまいます。
なのでそういった姿勢はできるだけ避けることが望ましいです。
なるべく椅子に座るようにすると負担を減らすことが出来ます。
また歩く時にも負担がかかります。
特に早足で歩くと股関節に負担がかかります。
できるだけゆっくり、疲れないペースで歩きましょう。
また、長時間歩くと負担も増すので、10分~15分ほど歩いたら一度休憩を取るようにすると負担を抑えられます。
他には股関節周りの筋力をつけるのも有効です。
具体的には水中ウォーキング、ウォーキング、サイクリングなどです。
これらの運動を継続することでことで股関節の痛みが和らぎ、動きも良くなってくることが期待できます。
反対に、股関節を気にしてまったく運動しないでいると、症状が悪化するおそれがあります。
・まとめ
変形性股関節症は加齢による筋力低下もありますが、体の動かし方による所が大きい症状になります。
ですので、日頃の歩き方や姿勢から見直す事が大事になります。
げんきやはりきゅう整骨院では手技で弱っている筋肉、使えていない筋肉に刺激を与えたり、体を正しく使えるように骨盤や下肢の矯正やストレッチを行っております。
またはり灸を用いた施術により、関節やその周囲の筋肉に刺激を与えて血流を促進させ、自身の治癒力を向上させ痛みを緩和させることも出来ます。
もし歩く時に股関節がつらい、しゃがむのがつらいなどといった症状に心当たりがある方は気軽にご相談ください。
一緒に痛みの無い身体づくりをしましょう!
では、良いお年を!