もしかして  その腰痛は○○ かもしれません!!!

4月に入ってからの東京は桜満開です。
やっと暖かくなってきたと思いきや結構寒いもありますね、
そんな時に ぎっくり腰をはじめとする腰痛が忘れたころにやってきます。

腰痛には大きく分けて2つのタイプがあります。

①特異性腰痛:原因がはっきりと特定できる腰痛。椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など明確な所見から病名がつけられる。
②非特異性腰痛:医師の診察や画像検査(X線やMRIなど)で腰痛の原因が特定できない腰痛。
腰痛の大多数は非特異性腰痛で、全体の85%を占めるとされます。

①の特異性腰痛は細かく分けるとだいぶ種類がありまして
ちょっとしたチェック表を使ってみましょう

【腰痛 危険度チェック】
(1)じっとしていても痛む
(2)背中が曲がってきた
(3)お尻や脚が痛む・しびれる
(4)脚のしびれにより長く歩けない
(5)体を動かしたときだけ 腰だけ痛む

(1)⇒
 「じっとしていても痛む」場合、重い脊椎の病気や内臓の病気の可能性が考えられるため、危険度は大です。

(2)⇒
 「背中が曲がってきた」場合、骨粗しょう症によって背骨がつぶれる圧迫骨折が起きている可能性があります。
  骨粗しょう症は、骨の中がスカスカになる病気で、閉経後の女性に多く起こります。50歳過ぎから背中が曲がってきたら要注意です。

(3)(4)⇒
 「お尻や脚が痛む、あるいはしびれる」「脚のしびれにより長く歩けない」いずれか1つでも当てはまる場合、
  腰部脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアなど、腰の神経の障害が原因で症状が起こっている可能性があります。
  これらの病気は進行することがあるため要注意です。

(1)~(4)の項目に1つでも当てはまる場合は、一度医療機関を受診することがすすめられます。

(5)⇒「体を動かしたときだけ腰だけ痛む」のみの場合、腰の椎間関節や筋肉などが原因の腰痛である可能性が高く、
    その場合、当面の危険はありません。ほとんどの腰痛は1か月以内に痛みがなくなる心配のないものです。
    ただし、症状が悪化した場合や、3か月以上症状が続く慢性腰痛の場合は、整形外科を受診することがすすめられます

それで 今回のブログは 

(3)(4)「お尻や脚が痛む、あるいはしびれる」「脚のしびれにより長く歩けない」に当てはまる場合の  椎間板ヘルニア


以前、軽い腰椎椎間板ヘルニアをやってしまった友人から聞いた話では、腰に 動くたびにひどい虫歯が頭を突き抜けるような痛みだったと言っていました。
・・・・・・・・
・・・・・
椎間板へルニアの説明なんですが・・・・
腰椎と腰椎の間でクッションの役割をしている
軟骨状の組織「椎間板」にひびが入り、中心にある
「髄核」が飛び出して、背中側にある「神経」に炎症などを
引き起こすのが「椎間板ヘルニア」です。

椎間板ヘルニアは、20~40代の若い世代に多く発症し、
一般に、椎間板ヘルニアの症状は、「腰痛」から始まり、
その後、お尻から脚にかけて痛みやしびれが生じます。
椎間板ヘルニアは、「前かがみの姿勢」になると腰の痛みと
脚のしびれが強くなるのが大きな特徴です。

人口の1%程度に認められ、20~40歳代に多く、
男性が女性より2~3倍多く、加齢に加え、
捻挫や打撲、長時間一定の姿勢を強いる作業、スポーツ傷害
などが誘因となって発生します。
なかには、重いものを持った際や「くしゃみ」など
をきっかけに発症することもあります。

症状は腰痛やお尻の痛み、足先に走る痛み、シビレ、間欠性跛行(数10m~数100m歩くと足に痛みやシビレが現れ、
休憩を必要とする状態)などです。腰よりも脚の背側が痛むことが多く、ヘルニアは腰椎の5番だけに起きることもあるので
脚の背側全体ではなく膝から下だけなど一部分が痛むことがあるのも特徴の一つです。

レントゲン検査では椎間板がつぶれて狭くなった状態がわかります。診断は診察とレントゲン検査で容易ですが、確定診断としてはMRIや脊髄、椎間板、神経根の造影検査などが必要となります。梨状筋症候群や腫瘍との鑑別(見極め)が必要な場合もあります。

腰痛が慢性化する原因
慢性の腰痛とは、筋肉の炎症による痛みと神経の痛み(神経障害性疼痛)
また、心理・社会的要因などが複雑に合わさった状態です。
腰痛によって身体を動かさないでいると、それが精神的ストレスとなります。
精神的ストレスが続くと、痛みを抑制する脳のシステムが機能しなくなって神経が過敏になり、
さらに腰痛を感じるようになり、ますます身体を動かさなくなってしまいます。これが腰痛の悪循環です。
また、痛みのことばかり考えていたりすることも、ストレスとなり慢性化の原因となります。
このように腰痛が慢性化する原因はさまざまであり、医療機関に相談し、適切に対処することが必要です

病院での治療は、非ステロイド系抗炎症剤やビタミンB製剤、筋弛緩剤などを処方、リハビリとして牽引や温熱療法、電気刺激療法、腰部のストレッチや筋力強化訓練の指導があります。難治例では神経ブロック療法などをします。

これらの保存的治療(手術しない方法)で改善が得られない場合は手術を考慮します。

近年、MRIの普及などによりヘルニアの病態が解明されつつあり一部のヘルニア(サイズが大きいヘルニア、破裂し遊離したヘルニア)では、自然に消退縮小することも解ってきました。したがって、急を要する症例(運動麻痺や直腸膀胱障害を認める症例)以外は、3~6ヶ月間の保存的治療を行うように指導されます。

一般的に、腰椎椎間板ヘルニアの90%程度が保存的治療により軽快します。
以前ならば主治医の判断ですぐに手術を勧められたような症例でも最近では経過観察のため3~6ヶ月間の保存的治療を行うようになったことから、保存的治療としての鍼灸治療の役割も重要性を増しています。

当院での治療は、鍼灸治療などがあります。
鍼灸治療を施してもヘルニアそのものが無くなるわけではありませんが、激痛を早く鎮め、椎間板にかかったストレスを和らげる効果は高いものがあります。

☆治療の基本

 ①脊椎の近傍にある華佗夾脊穴(左右両側)に対する治療
椎間関節周囲刺鍼
椎間関節周囲に鍼をして神経の炎症を抑えます。
また、この部分まで鍼先を到達しなくても、表面の脊柱起立筋や多裂筋に刺鍼することで同じ効果を期待できます。
置鍼し低周波鍼通電を行うことで神経根ブロックと同じ効果をえることができます。

 ②大腰筋の緊張や痙攣に対する治療

上記2つの治療による腰椎椎間板にかかったストレスの除去が基本になります。ヘルニアの種類・程度にもよりますが脊椎の近傍にある華佗夾脊穴に左右とも鍼を打ち、腰の深部にある大腰筋の緊張や痙攣に対する処置をすることにより、適切に椎間板へのストレスが除去できます。坐骨神経痛があれば、その治療も加えます。

※大腰筋とは
大腰筋は胸椎下部から大腿骨上前部に付着しています。強く緊張すると足のほうに背骨を引っ張り、背骨と椎間板に強いストレスがかかってヘルニアになりやすい状態をつくります。早めに大腰筋の緊張を解くことが大切です。

※ 牽引と鍼灸治療の併用
ヘルニアの患者さんで牽引すると気持ちがよいという方がいます。その場合、牽引の効果が期待できますので治療のメインになりますが、しばらく経過すると効果にバラツキが出てくる場合があります。そのような場合にも大腰筋に刺鍼して緊張を鎮め、夾脊穴にも処置をすれば牽引治療が再びうまくいく場合があります。できるだけ保存的治療をしながら生活していきたいとお考えの患者さんには鍼灸治療をしながら牽引治療を受ける方法は一つの選択肢となります。

ヘルニアの発症時は病院での検査・治療と鍼灸院での治療で患者さんも大変ですが、大変なのは激痛が治まるまでの1,2週間です。その後はだんだん7日から14日程度の治療間隔に空けていくことができますから頑張ってみてください。

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