こんにちは。
げんきや接骨院西白井駅前です。
今回は、「耳鳴り」について書いていきたいと思います
耳鳴りの他覚的評価
音響刺激のない場合でも内耳由来と考えられる自発性耳音響放射が検出され、当初耳鳴との関係が注目された。結局その関連性は耳鳴患者のごく一部に過ぎないとされましたが、これを機に耳鳴を音響生理学的に捉えて他覚化することで、耳鳴の発生機序、責任部位の解明、動物実験との比較、薬物の効果判定、新治療法の開発、詐病としての耳鳴の発見などに新しい期待が出てきた。
1990年代以降はPET(positron emission tomography),MEG(magneto-enceph-alography),fMRI(functional MRI)等の脳機能画像解析検査の普及により、耳鳴を自覚する脳内賦活化部位の研究が進みました。これら耳鳴の画像的他覚化の結果を踏まえて、反復経頭蓋磁気刺激法と呼ばれる非侵襲的刺激による治療が検討されるようになりました。
1. 耳鳴治療
- 薬物治療
突発性難聴に罹患すると、74~87%に耳鳴が随伴すると報告されておりメニエール病に至っては、診断基準のトリアス(徴候)に耳鳴の増悪寛解が含まれています。このように耳鳴症例の多くはその背景に難聴を持っており、耳鳴と難聴は密接に関係しています。
したがって耳鳴治療のためには難聴の原因治療を行うべきであり、突発性難聴,メニエール病に副腎皮質ホルモン、浸透圧利尿薬が使用され、その他薬物治療としては、内耳機能改善を期待して循環改善薬、ビタミン薬、聴覚系の異常興奮を抑える為抗てんかん薬、過緊張をほぐしリラックスする効果から筋弛緩薬、抗不安薬、抗うつ薬、耳鳴と不安の悪循環を断つため睡眠導入剤が使用されています。
耳鳴は数多くの原因から生じる結果としての症候群で、各々の症例において各々の原因を同定することは困難であり、原因不明のものも含まれていると認識すべきです。ある症例には聞いてある症例には聞かないという治療薬もあるだろうし、薬物治療をすることでその患者が毎日耳鳴がどう変化したかを気にするようになれば逆効果である。
2.音響療法
耳鳴が消えるか消えないか程度の音量で何らかの音を入れる治療を音響療法といいます。テレビ、ラジオ、音楽、環境音のCDあるいは意味のないFMのホワイト・ノイズでも構わない。長い時間、耳鳴より小さい音を聞かせることで、相対的に体感する耳鳴の音を小さくさせて順応させる、耳鳴のマスキング原理に加え、音響心理療法の側面を持つ。耳鳴側が高度難聴であれば、補聴器で音を増幅し、人口内耳で蝸牛神経に直接電気刺激を入れて対応する。
- 心理療法
耳鳴を訴える患者の30~40%は、自律神経失調傾向、抑うつ傾向、神経症傾向を有している。このような患者の中に、心理療法を必要とする患者が含まれている。
純粋な心理療法には精神分析療法、行動療法、カウンセリングがあるが、実際に耳鼻咽喉科医が手掛けるのは種々の制約上困難な場合が多い。
耳掛け式のサウンドジェネレータによる音刺激と、耳鳴に順応を起こさせ苦痛度を軽減させる認知療法を組み合わせた心理療法。耳鳴による日常生活障害度アンケートを用いて、耳鳴改善率が69%~96%としている。しかしながら、患者側も医師側も時間と労力を要する治療法です。
当院での治療法
当院では、鍼灸でも治療を行うことができます!!
鍼、お灸を使用し経穴で耳鳴の変化する反応点に置鍼等を行うこと耳鳴の改善が可能できる可能性があります。
第1・2頸椎横突起、乳様突起下端など
全身調整を目的として太衝、大鐘、三陰交、内関、肝兪、脾兪、腎愈などにも行います。
耳鳴等でお悩みでしたらお気軽にご相談ください!
参考文献:耳鳴りの他覚的評価
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/65/2/65_99/_pdf/-char/ja
※コロナウイルス対策について※
現在、当院ではコロナウイルス感染予防として
定期的に換気をし、スタッフの手指消毒、施術後のベッドの消毒を再度徹底しております。
↓ご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください♩↓