こんにちは。げんきや接骨院西白井駅前です。
今月は【ぎっくり腰】について書いていきます！
いわゆるぎっくり腰は急性腰痛症というものです。
原因が明らかでない、非特異性的腰痛のことをさしますが、その中でも罹病期間が4週以内のものをいいます。
不意の動作
、特にひねり動作等で急に起こることが多く、椎間関節内へ滑膜が嵌入する為ではないかとも考えられいます。通常数日でいたみは軽快するので、薬物療法で腰痛を緩和して、速やかに元の状態に戻れるようにすることが治療の基本です。各種ブロック療法が即時的な除痛に有効なこともあります。
腰痛の病態
腰痛の原因は、脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心因性、その他に分けられます。
多種多様な原因は別の観点から2群に大別され、一つは診断法が確立し病態に対応した治療法が存在している疾患であり、脊椎腫瘍、椎間板ヘルニア、尿路結石などがあてはまります。
他の1群は、疾患の診断と治療が確立していない疾患・症候群です。これは診断・治療いずれにも不十分な手法しかない、あるいは医療者誰もが納得する共通の診断
・治療法がないものであり、筋・筋膜性や椎間板性、椎間関節性
、心因性腰痛などが当てはまります。
腰痛は生活習慣と関係があるか
※要約
・体重に関しては、標準(BMI18.5～25.0)より低体重あるいは肥満のいずれでも腰痛発症のリスクと弱い関連が認められ、健康的な体重の管理が腰痛の予防には好ましいです。
・喫煙と飲酒は、腰痛発症のリスクや有病率との関連が指摘されています。
・日常的な運動実施群に比べ、普段運動していない群に腰痛発症リスクは増大します。
・腰痛の予防には健康的な生活習慣と穏やかでストレスが少ない生活が推奨されます。
※解説
体重コントロール、喫煙、飲酒、日常的な運動と腰痛との関係について、ランダム化比較試験などはじめとするエビデンスレベルの高い研究は少なく、体重コントロールについてメタアナリシスを行った結果、標準体重に比べ低体重群と腰痛の有病率に弱い関連性が認められました。体重過多、肥満群についても、標準体重に比べ体重過多群と腰痛の有病率に弱い関連性が認められました。
体重過多と肥満が肥満が腰痛の危険因子であり、標準体重の維持が腰痛の予防、有病率に関連すると示唆されます。
喫煙と腰痛の有病率データでは、喫煙と非喫煙では非喫煙者の方が腰痛が少ない傾向であったが、過去の喫煙者と非喫煙者の間では関連性がみられませんでした。
喫煙者は非喫煙者に比べ腰痛の有訴率が中等度の関連性を示し、その傾向は若年者に強いことが示されています。
アルコール摂取については腰痛との関連性が示されており、飲酒頻度を考慮する必要がある。アルコール摂取頻度と腰痛の有病率との間には弱い関連がみられた。ただしこれまでに報告されてきた研究数には限界があり、対象人数も少ないため解釈には注意が必要です。
運動をしない群と運動群を比較した研究では、運動しない群で腰痛のリスクが増加したが、小規模研究では関連性は見られなかった。これらの観察は、含まれる研究の数と質に限りがあるため、慎重に検討すべきである。腰痛における疼痛並びに機能改善に対して、ヨガには1つのランダム化比較試験、運動には19のランダム化比較試験、特に集学的リハビリテーションについては9つのランダム化比較試験がある。運動と腰痛予防、改善には関連があり、活動的な日常生活と慢性腰痛の予防には弱いエビデンスが存在し、適度な運動を取り入れた健康的な生活習慣が推奨されます。
また、認知行動療法の一種であるマインドフルネス・ストレス低減法(慢性腰痛に対して穏やかな生活を遅らせる)が有効であったとした質の高い3つのランダム化比較試験、漸進的筋弛緩法が有効であったとする3つのランダム化比較試験がある。総じて、腰痛の予防には健康的な生活習慣と穏やかでストレスの少ない生活が推奨されます。
参考文献：腰痛ガイドライン2019改訂版第2版
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