皆さんこんにちは!
げんきやはりきゅう整骨院梨木です!
先日盛岡も初冠雪をして、一段と寒さが厳しくなってきましたね!
風邪や冷え症の方には辛い季節ですね(*_*)
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さて、寒くなってきたなかで、来年に向けての体力作りや、大会に向けての走り込み、強度が強い練習をされてる人もいるかと思います。
その中で、なんか走ってたらだんだん股関節が痛くなってきた、でも休むともとに戻る…。
そんな痛みに悩んでる人もいるのでは無いでしょうか?
そんな痛みはもしかしたら『グローインペイン症候群』かもしれません。
『グローインペイン症候群』なんてカタカナ聞いたことも無いと言う方は割りと多いかもしれないですね。
今回はそんな『グローインペイン症候群』についてお話をさせて頂きます!
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グローインペイン症候群とは?
グローイン(Groin)=脚の付け根
と言う意味で、鼠径部(そけいぶ)、脚の付け根周辺に、サッカーのキックやランニング等の繰り返し運動によって圧痛・運動痛・鼠径部や下腹部、内ももの付け根等がオーバーユースやコンディショニング不足により痛みが誘発されるものを言います。
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別名を『鼠径部痛症候群』と言います。
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一度グローインペイン症候群になると治りにくいのが特徴になります。
幅広い年齢と競技でみられて、放置をすると筋肉の付着する部分の骨にも影響が出る可能性があります。
多くのものは1・2ヵ月で改善がみられてきますが、中には数ヶ月以上続くものもあり、プロの選手ほど治りにくい傾向にあるそうです。
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グローインペイン症候群の原因
痛みの原因は、筋肉の一部に過剰に負荷がかかり続けることにより起こります。
ボールを蹴るキック動作においても、股関節を後ろに引くバックスイングから前にシュートをする収縮動作(=下肢の伸展と挙上と外転)を繰り返すことにより同じ場所に負担がかかります。
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この時に、股関節の柔軟性が足りないと伸展動作が不十分になり、必要以上に股関節前面の筋肉が力を使わないといけないため、必要以上の負担がかかり痛みになります。
この負担が慢性化することで、体幹から股関節周辺の筋肉や関節、下肢の柔軟性(可動性)の低下により筋肉の拘縮や、骨盤を支える筋力(安定性)低下による不安定性が起こり、股関節の効果的な連動性(協調性)が取れずに不自然な動きになっていきます。
これにより、機能低下が生じやすくなり悪循環が起きて症状が慢性化していくことになります。グローインペイン症候群は、片足で立ってキックを多くするサッカー動作そのものが発症の誘因動作であり、蹴り脚側の負傷が多いです。
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その他に、軸となる反対側の股関節や骨盤周囲の筋力不足の場合も同様に、蹴り脚側の股関節前面の筋肉が過剰に収縮してしまい痛みの発生因子になります。
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グローインペイン症候群の実際
そもそもにグローインペイン症候群とは
・恥骨結合炎
・内転筋腱障害
・腸腰筋腱周囲炎
・スポーツヘルニア(鼠径部ヘルニア)
等の股関節痛の起こる障害を総称として、『グローインペイン症候群』と言います。
これらの障害は、股関節周りの筋肉が硬くなってしまうと大腿直筋と鼠径靭帯の繋ぎ目に過剰な引っ張りが加わり、普段より体幹を反らしてボールを蹴ったり、上半身を開いたり捻ったりしてボールが蹴られず下半身だけを使うため筋肉が無理に伸縮してしまい、少しずつ筋肉や腱に傷がついて積もり積もると痛みに繋がってしまいます。
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大腿直筋などの痛みの原因になる関節とは
・大腿筋に直接影響する関節
骨盤、股関節、膝関節
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・間接的に影響をする関節
脊柱、足関節
これらは、何らかの原因で可動性・安定性・協調性が低下した状態で、無理にプレーをすることで痛みが出ないよう庇って使い続けてしまいバランスが段々崩れて、一部に過剰に負荷がかかり症状に繋がる部分です。
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大腿直筋は、大腿四頭筋と言う太ももの前を作る筋肉の1つで、骨盤~股関節~膝関節の二つの関節をまたぎ脛骨に付着します。
大腿四頭筋は、いずれも膝伸展の作用があります。
その中で大腿直筋は股関節を屈曲させる作用も持ちます。そのため大腿直筋の安定性は、過剰な負荷が筋肉の一部にかかりやすく硬いスジが出来てしまい柔軟性を失って安定性が減り痛みに繋がりやすいです。
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硬さによる負荷がかかり続けることにより、関節がズレて(亜脱臼、アライメント不良)歪んで筋肉も歪むことになります。
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股関節や周囲の筋肉に痛みが出ないために
股関節周囲の痛みが出ないようにするには、一定期間の痛みが出るスポーツを休止することが必要です。
その上で、股関節周囲の筋肉である内転筋群や大腿四頭筋、殿筋群のストレッチなど、股関節伸展可動域を向上させることと、痛めた股関節とは反対側の骨盤周囲の筋肉を強化して軸としての安定性を得る事が大切になります。
初期のリハビリは、内転筋・伸展筋(大殿筋、ハムストリングス)・屈曲筋(腸腰筋、大腿直筋)のストレッチを行い、動かして痛みが減っていく事を確認しながら運動負荷を増やして安定性や協調性等の回復に繋げていくことになります。
改善をしていく中で、マッサージや物理療法も効果的です。