皆さんこんにちは!
げんきやはり灸整骨院梨木院です!
季節がやっと暦に追いついてきて、やっと春めいてきましたね🌸
花粉症の方は暖かくなるにつれて少し憂鬱かもしれませんが、お鼻や喉のケアを頑張ってください(>_<)
さて、本日は『脊柱管狭窄症』についてお話いたします。
皆さんは脊柱管と呼ばれる体の部位は聞いたことがありますか?
読んで字のごとく、背骨の中にある脊柱が通過するトンネル状の管になります。
脊柱とは、身体を制御するために必要な神経の束です。
その神経の束を守るのが、脊柱管です!
聞いたことがあるかもしれませんが、人間の背骨はS字のようなカーブをしている箇所が3か所あります。
そこは他の場所より通り道が狭く、何らかのきっかけでより狭くなり圧迫されて狭窄症が起こってしまいます。
その3か所は、頚、胸、腰になります。
狭窄が強い箇所により出てくる症状が異なってきますが、手・脚の痛みや痺れ、歩行障害、排尿障害などの症状が出てきます。
上記の3か所の中で最も多い狭窄部位は腰になります。
症状で有名なのは、坐骨神経痛がみられてきます。
原因・病態
脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢による骨や靭帯の変性です。
背骨の間にある椎間板の変形や、椎間関節から飛び出した骨などにより神経の圧迫を受けてしまいます。
年を取ると、体の柔軟性が落ちるように背骨の背中側にある黄色靱帯という部分も硬く厚くなり、圧迫を受けて脊柱管が狭くなってしまいます。
どちらも圧迫を受けるのは神経で、神経に対しての血流も減ってしまい脊柱管狭窄症が起こってしまいます。
また、腰椎すべり症、脊椎側弯症など神経を圧迫するような怪我や病気をした場合も誘発する原因の一つになります。
症状
椎間板の変形について、椎間板ヘルニアはどうなの?
と、考える方もいるかと思いますが、椎間板ヘルニアは年齢層が若い人で椎間関節にあるクッションになる部分の中から髄核が飛び出て神経を圧迫して起こる症状です。
脚の痛みや痺れ、お尻からふくらはぎ、すねにかけて急性に発症した場合疑われます。
腰椎椎間板ヘルニアでは腰痛が強くありますが、脊柱管狭窄症ではあまり強くなく安静にしていれば症状はほぼありません。
ただ、背中を伸ばしたり歩いたりすると脊柱管狭窄症も、尻からふともも、膝か下にかけての痺れや痛みが出現します。
一番の違いは、脊柱管狭窄症には特徴的な間歇性跛行という症状があります。
これは、歩いているとだんだん痛みや痺れが出てきて休憩を挟まないと続いては歩くことが困難になる症状です。
朝や寒かったりすると増悪する原因の一つになります。
この症状が出現した場合、身体を前傾姿勢にして椎間関節を広げてあげるイメージをして伸ばしていくと早めに改善しまた歩き出すことが出来ます。
程度がひどくなると排尿・排便障害が発生します。
その場合は手術にての改善をしなくてはなりません。
ここからすると、似ている症状ですが違うものだということがわかります。
治療
状態の程度によりますが、大体は保存治療が多くなります。
痛みが出ない姿勢で安静に過ごす
ストレッチ
温熱療法
などが基本になります。
温熱療法は、冷えて血流が低下することでも痛みが上がる事を抑えるために行います。
その他、コルセットを付けたり、杖やシルバーカーを使って前屈み姿勢を保って痛みを出さないようにしていきます。
痛み止めや、血管拡張を促してくれるもの、中枢神経に効かせる薬などを服薬することも痛み改善の一つです。
神経根ブロック注射は、薬物療法が改善につながらなかった場合に行われます。
手術は、神経ブロック注射をしても進行して、両手足に症状が出ている、排尿・排便障害がみられた場合緊急を要するので行います。
予防
日常の生活で気を付けることは、姿勢を正しく保つことが脊柱管狭窄症に対しての予防策になります。
すでに発症している場合は痛みが増加する場合があるので、前屈み姿勢をして痛みを出さないように気を付けて行きましょう。
最後に
今回の脊柱管狭窄症は、予防策として姿勢を正しく保つことがあげられました。
スマホやパソコンを使う方が多い中で、子供の学校カバンの重たさの問題や猫背が増えていることを考えると、今後この症状の方が増えるのではないかと心配になってきます。
当院では、子供からお年寄りの方に対して体に合わせた姿勢矯正を行っています。
これから新生活や新しく部活を始める方が多くなる季節になります。
今後の生活の中で、身体づくりの土台を作っていきたい、脊柱管狭窄症だけでなく他の痛みに対しての予防をしていきたいとお考えの方は、是非一度ご相談頂ければと思います。
一緒にお身体の悩みの改善に取り組んでいきましょう!