みなさんこんにちは☺️
げんきやはり灸整骨院 盛岡南院です!
紅葉の時期も終わりに差し掛かり、冬が近づいていますね❄️
さて、今月のテーマは「股関節痛」です!
股関節周りの痛みで特に多いのが、足の付け根あたりに痛みや違和感を感じるケースです💥
立ち上がりや歩き始めの痛みが主訴である場合が多く、股関節や腰周りの疾患を発症している可能性があります。
しかし、これからの時期は寒さから筋肉や関節の動きが悪くなっているだけだと勘違いし、進行してしまう例が少なくありません💦
痛みがある場合は無理なさらず、一度医療機関の受診をオススメします🙇
○股関節のしくみ
股関節は脚の付け根にある関節で、立ち上がったり歩いたりする時に体重を支える重要な役割を担っています❗️
大腿骨頭が寛骨臼(骨盤の受け皿のような部分)にはまり込むような構造をしていて、球関節と言われます。
そのため、前後・左右さまざまな方向に動かすことができる自由度の高い関節です。
大腿骨頭と寛骨臼の表面は関節軟骨で覆われていて、関節が受ける衝撃の吸収や、動く時の摩擦を軽減してくれているため、滑らかな動きが可能となります!
しかし、何らかの障害によって軟骨が擦り減ってしまうことで股関節に痛みを感じるようになり
関節を動かす範囲が徐々に狭まることで
日常生活動作が制限されてしまいます。
今回は、股関節に痛みが出る場合に考えられる疾患をいくつか紹介させていただきます💁🏻♂️
①変形性股関節症
股関節でクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減ることによって関節に炎症が起こり
悪化すると股関節が変形することにより股関節痛や機能障害を引き起こしたりする疾患です
女性に多い疾患で、股関節の形成不全など子どもの時の病気や発育障害の後遺症が大きな原因となります
臼蓋形成不全を原因とするものが多く、股関節が不安定になり、関節唇が損傷されるために痛みが起きます
また、高齢者では原因疾患等がなくても加齢に伴い発症することがあります
○症状
関節の痛み、変形による機能障害が主
初期:立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛み
進行後:痛みが強くなり、持続痛や夜間痛が出る場合も
日常生活動作では・・・
・靴下が履きにくい
・しゃがみ動作・正座が困難
・長時間の立位・歩行が困難
・家事、階段や車などの乗り降りに支障
○治療
・保存療法
→生活指導(過体重の場合はダイエット、杖の使用など)
運動療法
薬物療法
・手術療法
→骨切り術
人工股関節置換術
②特発性大腿骨頭壊死症
大腿骨頭の血流が悪くなることにより、骨壊死を生じる
壊死した部分が大きいと体重を支えきれなくなって潰れてしまい(陥没変形)、痛みが出現する
○原因
男性ではアルコール多飲
女性ではステロイド(副腎皮質ホルモン)剤の服用に関連
○症状
急に始まる股関節痛、跛行
○治療
杖の使用、局所の安静、投薬、体重の維持・減量、筋力増強訓練
進行例:骨切り術、人工関節置換術
③関節リウマチ
関節内に存在する滑液という組織が異常増殖することにより、関節内に慢性の炎症を生じる疾患
(*滑液・・・股関節の潤滑油にあたる関節液)
リウマチの炎症性滑液により軟骨や骨が溶けてしまい、痛んだ軟骨と骨に体重がかかることで関節の破壊が進行
○症状
関節症状:関節炎に伴うこわばり、腫れ・痛み
進行→関節の脱臼や変形、屈曲拘縮、強直、悪性関節リウマチ
全身症状:貧血、微熱、全身倦怠感など
○治療
薬物療法が主
関節内注射、リハビリテーション、理学療法も有効
○予防
原因が不明なため有効な予防法はないが
症状を悪化させないためには適切な休養と栄養が重要
なにより早期治療が大切です
④大腿骨寛骨臼インピンジメント
寛骨臼または大腿骨の軽度な骨形態異常や変形を背景として
股関節運動における繰り返しのインピンジメント(衝突)により関節唇・関節軟骨に損傷が生じた結果、
鼠蹊部に痛みが引き起こされる疾患
サッカーなど、股関節屈曲に伴う内転・内旋の複合運動を繰り返すスポーツをする若年者に起こりやすい
○症状
活動量の増加、長距離の歩行で鼠蹊部や臀部に違和感や痛みを感じる
※大腿前面や外側に痛みを訴える場合もある
進行後:痛みを感じる頻度が増える
痛みを伴う股関節の引っかかりや不安感を伴う
日常生活動作では・・・
・股関節を深く曲げる
・低いイスなどへの持続的な座位
・靴下を履くとき
・自転車の乗り降り
・痛い側の足でターンをするとき
などに痛みを生じやすい
○治療
7〜8割が保存療法
・リハビリテーション
・日常生活動作指導
・投薬、注射
⑤急性破壊性股関節症
短期間に関節軟骨が消失し、関節の破壊が進行してしまう疾患
患者の8〜9割を高齢の女性が占め、片側のみの発症が多い
日常生活動作の障害や制限がみられる
○原因
不明
大腿骨頭壊死症、関節リウマチのとくしゅがた、軟骨下脆弱性骨折、結晶沈着、特発性軟骨融解、骨盤傾斜によるストレスなどが考えられる
○症状
初期より疼痛
骨破壊の急速な進行とともに増強し、強い股関節痛
レントゲンでは大きな変化が認められない
※特徴
・約半年〜1年の短い期間で股関節の破壊が進行
・関節の可動域は他の股関節症と比べると比較的保たれている場合が多い
・激しい痛み
→運動痛が特に強く、歩行障害もみられる
進行すると安静時痛を伴う
骨破壊が起きると骨頭の消失や臼蓋破壊による病的脱臼を生じ、患側の下肢短縮をきたす
○治療
人工股関節置換術
保存療法を選ぶ場合
→免荷目的で杖や車イスの使用
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の内服
以上、長くなってしまいましたが股関節の疾患についてご紹介させていただきました😊
加齢や運動によるものもありますが、原因が明らかになっていない疾患も少なくありません💦
そのため少しでもリスクを減らすための体づくりや早期発見・早期治療が大切になります❗️
当院にご来院された際には
*マッサージやストレッチで血流改善や柔軟性の向上
*矯正治療により関節の負担を軽減
*電気療法や鍼灸治療で痛みを軽減
*筋力維持・増強のためのアドバイス
などをすることができます!
ご自身だけではケアしきれない部分を中心にサポートさせていただきます🤝
痛みや不調がある場合はもちろん、怪我や病気の予防、パフォーマンスの向上など
一人ひとりのご希望に合わせた治療を提案させていただきますので
ぜひ一度当院にご相談ください☺️