12月になり、寒くなってきましたね~
予報では今年の冬は暖冬だということですが、当たるといいですね。
今回は変形性股関節症についてお話しようと思います。
形性股関節症とは
股関節は、骨盤と大腿骨により構成される球関節です。変形性股関節症は、股関節を形成している関節軟骨や骨が傷んでしまうことによって、股関節痛や機能障害を引き起こす病態です。
〇症状
股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き初めに脚の付け根に痛みを感じます。
関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛や夜間痛に悩ませることになります。
日常生活では、足の爪切りがやりにくくなったり、靴下が履きにくくなったり、和式トイレ使用や正座が困難になります。また長時間立ったりすることがつらくなるので、台所仕事などの主婦労働に支障をきたします。階段の上り下りや、車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。
初期段階の特徴は関節軟骨が擦り減って傷つき、関節の隙間が狭くなります。また、関節軟骨が擦り減ってくることで、軟骨下骨への負荷が大きくなり、骨が硬くなります。
進行期になると、関節軟骨が広い範囲で摩耗・変性し、関節の隙間が明らかに狭くなります。また、軟骨下骨硬化や骨のう胞、骨棘が認められます。
末期まで進行すると、関節軟骨はほとんどなくなり、骨同士が接触することもあるため、激しい痛みを感じるようになります。股関節周囲の筋力が落ちてくるため、脚やお尻が細くなり、左右の脚の長さも異なってきます。
〇原因
多くは女性ですが、その場合は発育性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった子供の時の病気や発育障害の後遺症が主なもので股関節症全体の80%といわれています。最近は高齢化社会となったために、特に明らかな原因となる病気にかかったことが無くても年齢とともに股関節症を発症することがあります。
〇なりやすい人
重量物を持ち運ぶ作業や、長時間の立ち仕事を行う職業についている方も変形性股関節症になりやすい傾向にあります。
肥満も変形性股関節症の危険因子のひとつです。体重が増えれば、それだけ股関節にかかる負担も大きくなります。
激しいスポーツや、股関節を大きく動かす動作のあるスポーツをしている場合も、激しい動きをする中で関節軟骨を損傷し、変形性股関節症になるリスクがあります。
〇予防と治療
初期のうちでしたら、どのような使い方をすると痛みが強くなるか良く自分自身の関節の関節の調子を観察していただき、日常生活と痛みを悪くしない使い方をよくマッチさせることが大切です。例えば、重い物を持ち運びする作業はできるだけ避ける。歩くと痛みがある場合は杖やカートを使う。靴は踵に弾力性のあるものを選ぶようにする。また体重があるようでしたらダイエットも有効です。
一方、痛みがあるとどうしても歩かなくなり筋肉が衰えてしまいますので、できれば水中歩行や水泳(平泳ぎを除く)を週2,3回行って頂くと理想的です。運動療法はその他の方法もありますが、運動療法はどうしてもを痛みを誘発してしまう可能性がありますので、慎重に始めて徐々に強度を高めていく事がポイントです。
ストレッチは股関節まわりの筋肉を緩めてリラックスさせることができるだけでなく股関節が動きやすくなり、可動域を広げることができます。ストレッチによって股関節が楽に動かせるようになったら筋力トレーニングを行い、股関節まわりの筋力をつけて、関節への負担を減らせることができます。
こういったブログでも随時発信していきたいとは思いますが、今の世の中皆様のご近所にもたくさん整骨院があると思います。
どこの先生もたくさん勉強して技術の研鑽をしている方たちばかりだと思いますので、もし通われているのであればぜひ相談してみてください。
一番は患者さんとして来院された方が整骨院に来なくていい状態まで導けることだと考えております。皆様の健康をスタッフ一同心より願っております。