学生に多く発症する⁈分離症とは?

みなさん、こんにちは!

雪の予報が出たり、大寒波だったりと寒くなりましたね!

 

ぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニア等好発します。

 

が、今回季節に関係なく思春期に多いとされる腰部疾患

 

【腰椎分離・すべり症】についてお話したいと思います。

 

分離症を分かりやすくするために身体の構造をサラッと確認しましょう!

 

まず

腰椎というのはいわゆる背骨の一部です。

 

背骨は正確には脊柱(脊椎)といい、椎骨という骨がだるま落としのように積み重なって構成されております。

上から頸椎→胸椎→腰椎→仙椎(仙骨)と分類分けがされております。

立った状態で脊柱を横から見ると上記の画像のように彎曲しており、これを生理的的彎曲と呼びます。

 

分類によって形が違い、それぞれに得意な動きがあります。

<頸椎>

上から1番、2番と呼ばれる部分は回旋運動が得意です。

以下3~7番は曲げる、反らす動きが得意です。

<胸椎>

回旋動作が得意な部分です。

<腰椎>

曲げる、反らすは動きやすいです。

逆に回旋動作は苦手です。

 

また、椎骨の形状は前方の椎体(ついたい)と呼ばれ皆さんがイメージする背骨の形(ブロック状)をしており、後方部分は椎弓(ついきゅう)と呼ばれるリング状になっております。

そのリングが連なりトンネルを形成し、その中を脊髄が通ります。

この脊髄から末梢神経へ枝分かれして全身に巡ります。

 

背骨について少し分かったと思いますので、今回の本題に突入しましょう!

 

<どういったもの?>

椎弓と呼ばれる腰椎の後方部分が折れて分離した状態のことを指します。

椎弓の斜め後方部分は細く衝撃に弱い構造をしており、スポーツなどで激しい運動を繰り返している内に疲労骨折を起こして亀裂が入ることがあります。

それが進行すると椎体と椎弓が分離してしまいます。

体幹の前後屈、回旋を繰り返し行うスポーツに多く見られ、徐々にヒビが入る疲労骨折(疲労骨折且つ不全骨折)から始まり、完全に折れて分離する過程を経ます。

 

~なぜいきなり完全に折れないの??~

 

成長期(成長途中)の骨は大人の骨と違い弾力性があり「パキンッ」とはならず、曲がりはすれど折れて分裂することはほどんどありません。

これは、変形中ということで芯はありますが軟らかい状態というのが理由です。

湿気た木の枝や若木の枝を折ろうと曲げた時に「ぐい~ん」と曲がるだけで折れなかったという経験をされたことがあれば想像がしやすいと思います。

このような生理的な特徴もあり、いわゆる“けが(急性外傷)”のように一回で起こることはなく、スポーツの練習などで繰り返し腰椎を反らしたりひねったりすることで起こります。

一般の人では5%程度ですが、スポーツ選手では30~40%程度の割合で分離症になっています。

 

多くはこの疲労骨折が原因と考えられており、疲労骨折の発生はクラブ活動等でスポーツを本格的に開始する小学生(高学年)~中学生の成長期に大きく負担が掛かり好発します。

 

骨折していることに気付かずにスポーツを続けた場合、骨の成長も終わる高校生~大学生の時期に完全に折れてしまう場合が多いです。

 

さらに、背骨の椎骨が正常な位置から前方あるいは後方にずれることを「すべり症」と言います。

 

 

<原因>

体幹を曲げる前後屈やひねる回旋動作を繰り返し行うスポーツをした場合や

ジャンプの着地の衝撃で起こることが多いとされています。

 

 

<症状>

主な症状は腰痛です。

腰を反らす動作やひねる動作で腰に電気が走るような痛みが出ます。

 

不全骨折が完全骨折になり骨の安定性が失われ、前方にズレると脊髄(せきずい)を圧迫してしまい、足にしびれが出てきます。

 

しかし、上記の通り、完全に折れない疲労骨折から発症することもあるので初期段階では自覚症状がないこともあります。

 

 

<検査>

診断は側面や斜めから撮るレントゲン検査が行われます。

 

分離すべり症では、脊柱管(馬尾神経が入っている部分)は狭くならないのでMRIではハッキリしません。

 

 

<処置方法>

大前提として、分離症があっても強い痛みや日常生活が支障なく生活できる場合が多いです。

 

・固定

初期症状の場合は固定をして安静を図ることになります。

ヒビが悪化し完全に折れてしまわないように安静を図れる状態にし、骨折部分の癒合を促します。

 

・リハビリ

骨折部の癒合が完了し、腰椎が安定してきた頃に始めていくことになります。

筋力強化や筋肉の柔軟性の向上をさせ、腰椎の安定性を高めることが目的となります。

 

・手術

初期状態で気付けず、完全に折れてしまい神経症状を伴ってしまった場合に行います。

完全に折れてしまっていても、日常生活に大きな支障がなければ手術をせず経過観察をしていくことになります。

 

 

<注意>

完全骨折になってしまった後も症状が軽く気付けなかった場合に、骨の癒合が行われず離れたままの状態になってしまう「偽関節」が形成されてしまうことがあります。

偽関節になってしまった骨の両端がトゲ状に変形することがあり、骨棘(こつきょく)と呼びます。

骨棘が近くを走る神経(脊髄)を刺激してしまい、腰や足に痛みやシビレが出ることがあります。

 

この骨棘が自然消滅することはなく、取るためには手術が必要になります。

また、偽関節も上記の通り骨癒合が行われなかった結果のものなので自然に治ることはなく、手術が必要となってきます。

 

 

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分離症とは何ぞやをサラッとお話させていただきました。

なんとなくでも伝わりましたでしょうか?

 

小・中学生のお子さまがいるお父さん・お母さんはよくよくお子さまの動きに注意してみてください。

そこから違和感があったり、痛みを訴えてきた場合は長くても1週間程度の様子見をして変わらなさそうでありましたら医療機関の受診をしてください。

 

リハビリに関しては当院を含め、お近くの接骨院でも対応できますのでお気軽にご相談ください!!!

 

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