1月のテーマ 四十肩について

ある日突然に腕が上がらなくなったり、肩に激痛が走ったり夜になると肩が痛み出して寝づらくなったりしたことはありませんか?

 

それは四十肩・五十肩かもしれません。四十肩、五十肩とは、正式には「肩関節周囲炎」という疾患群のことです。この疾患群のなかには腱板断裂、石灰性腱炎が含まれていることが判明していて、これらの病態がはっきりした疾患を除外した残りの疾患群を四十肩、五十肩とよんでいます。

 

原因は完全に明らかにはなっていませんが、加齢により血液循環が悪化したり、筋肉、腱などの性質の変化が起こったりすることで、肩の周辺組織が炎症を起こして腫れや痛みが生じる疾患です。40~60代の人に多く発症するため、この名称が付けられました。最近では、生活環境の変化などで、30代で症状が出る方も増えているとも言われています。 四十肩・五十肩と肩こりは混同されやすいですが前者は炎症があり動きに制限。後者は凝りがひどく痛みがあっても肩を自由に動かす事が出来ます。これで両者を見極めるポイントの一つなので覚えていてください!

 

 

【四十肩・五十肩のセルフチェック】

次の動きがスムーズにできない人、痛みがある人は要注意!

四十肩・五十肩の予備軍かもしれません。

 

1★ 両腕を前から真上に上げる。

2★手のひらを上に向け、両腕を真横から真上に上げる。

3★両腕をズボンの後ろポケットに手を入れる。

4★両腕を頭の後ろで組む。

 

『四十肩・五十肩』の3つの段階

四十肩・五十肩には発症してから痛みが主な「急性期」、肩の可動域が狭まる「慢性期」、回復に向かう「回復期」と3つの病期があります。

 

急性期(およそ2週間から1カ月)

突然腕を動かしたときに肩に激痛が走る。

この時期は夜に寝返りを打つだけで痛みを生じる「夜間痛」。

肩を動かす際に二の腕や手先にも痛みや痺れが出ることもあります。

こういった急激な痛みは数日間で治るのが一般的ですが、無理は禁物!

安静が第一の大切な時期です。

 

慢性期(半年から1年)

急性期の痛みが治まってくると、鈍い痛みへと変わり、肩が上がり難くなるなど可動域がだんだんと狭くなってきます(肩関節拘縮)。これは急性期に起きた炎症の影響で、筋肉が委縮して固くなっているから。着替えや洗顔が上手くできないなどの日常生活に支障をきたす時期でもあります。慢性期は半年から1年続くこともあり、痛みを感じない程度の適度なストレッチも有効です。しかし、痛みが減ったからと言って無理をすると、痛みがぶり返すことがあるので要注意。

 

回復期

肩関節拘縮が改善してきて、少しずつ腕が動かせるようになる大切な時期。痛みはほとんどありません。しかし、人によってはこの時期になっても「肩の動きが非常に悪い」ということもあります。適度なストレッチなどで、徐々に肩を動かしていきましょう。

 

 

《痛みの緩和とケア方法》

 

◎急性期◎

ニュートラルポジションで肩に負担のかからないようにして痛みのコントロールをすることです。気をつけの姿勢は腕の重みが肩にかかり大きな負担がかかっています。両脇を軽くあけて、肘を肘掛けに置くような姿勢です。これが『ニュートラルポジション』です。なるべくこの姿勢で安静を心掛けてください。

夜間痛もこれで対処します。枕は低すぎず高すぎず、痛い方の肩にタオルを巻いて寝具と肩のすき間を埋めるのも良いと思います。横向きで寝る場合は抱き枕もオススメです。

痛みがひどい場合は、鎮痛消炎成分などが配合された外用薬や飲み薬も有効です。

 

◎慢性期◎

就寝前に入浴して肩を温めたり出来れば血流をよくするストレッチなど、無理のない範囲での運動を続けましょう。

ただし、痛みがひどいときのストレッチは炎症を悪化させる可能性があり危険ですので控えてください。

※激しい肩の痛みは、四十肩・五十肩が原因ではない場合もあります。早めに受診するようにしましょう。

 

◎回復期◎

痛みがほとんどなくなり、リハビリに最適な時期。ここで可動域を広げる運動を怠ると、四十肩・五十肩が治ったあとも肩関節の動ける範囲がだんだん狭くなってしまうこともありますので、ラジオ体操や簡単なストレッチなど、慢性期以上に肩を動かすことを意識して、しっかりケアを行いましょう。

 

※翌朝に痛みが残るような場合は、痛みが引くまで中止して下さい。

 

『四十肩・五十肩』を予防するには以下のことに気を付けましょう。

 

パソコンやスマホ、家事など同じ姿勢の作業を長時間続けない

「筋肉が固くなる」といった筋肉の変化も炎症の原因にもなりえます。同じ姿勢を続けると筋肉が固まって動かしづらくなりますので、30分や1時間に一度休憩を入れて体を動かすようにしましょう。

姿勢の変化は炎症の要因にもなります。日常の繰り返し動作で姿勢が悪くなったり、体の一部に負荷がかかり過ぎないように気をつけましょう。

肩の適度なストレッチを心掛ける

使わない筋肉は固くなり、動きも悪くなるもの。ストレッチをすることで筋肉がほぐれ、血行も良くなります。

 

*栄養バランスの良い食事

*質の良い睡眠を取る

*ホルモンバランスの変化

*ストレス

*肩を冷やさない

この点にも気を付けてください!

 

 

《簡単なストレッチ3つ》

 

①コッドマン体操

前屈位をとり、リストバンド式の重りを付けて腕を前後、左右に振り、または円を描くように回す。

②屈曲運動

あお向けで痛い方の手首を反対側の手でつかみ、その状態で持ったまま頭上に伸ばす。

③内旋運動

背中の方に両手をまわし、痛い方の手首を反対側の手でつかみ、その状態のまま背骨に沿って引き上げます。

 

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