不眠について東洋医学では単なる睡眠不足ではなく、身体全体のバランスの乱れ(気・血・水の乱れ)が原因と考えられ、その人に合った治療法(漢方薬や手技療法)が用いられます。
≫東洋医学における不眠の原因
東洋医学で不眠は「心(しん)」の機能と深く関わっていると考えられています。
心は精神活動や意識を司っており、心が安定していれば深い睡眠が得られますが、心に何らかの負担がかかると不眠を引き起こします。
具体的な原因は一人一人の体質や症状によって異なり、幾つかのタイプ別に分類されます。
ストレスや不安:精神的な負担が自律神経の乱れを引き起こし、交感神経が優位になって眠れなくなります。
冷え:体が冷えると血行が悪くなり、自律神経のバランスが崩れて不眠を招くことがあります。
生活習慣の乱れ:不規則な生活や食生活の乱れ身体全体のバランスを崩し、不眠の原因となります。
≫不眠対策としての東洋医学的なアプローチ
◯漢方薬
不眠の症状や体質に応じて様々な漢方薬が使い分けられています。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
→ストレスや不安が強く、動悸や不眠を伴う方に適しています。
抑肝散(よくかんさん)
→神経が高ぶって怒りやすい方、女性ホルモンの変動に伴う精神症状による不眠に効果が期待できます。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
→ストレスや疲労倦怠感からの不眠、喉の違和感を伴う方に効果的です。
◯手技療法と鍼灸治療
東洋医学で示されるツボへの刺激は、自律神経を整えて血流の低下や停滞を改善し、リラックス効果をもたらします。
百会(ひゃくえ):頭頂部にあるツボで自律神経を整える効果があります。
神門(しんもん):手首の横じわの小指側にあるくぼんだ場所で、精神的な不調や不安感の緩和に役立ちます。
失眠(しつみん):足のかかとの中央にあるツボで、神経の高ぶりを鎮め眠気を誘う効果が期待できます。
また上記これらの方法は西洋医学的な治療と併用することで、より効果的な不眠の改善が期待できます。
みなさんもまだまだ続く冬の寒さを乗りきり、暖かな春を心地よく迎えるためにもぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか?
みなさんのご来院を心よりお待ちしております!