北東北の皆さま、タイヤ交換は済みましたか？
そろそろ本格的な冬がやって来ますよ！
冬は自宅でほっこり過ごしますか？
それともスキー、スノーボードを楽しみにしていらっしゃいますか？
私はスノーシューで岩手山の麓の凍った七滝を見にハイキングに行ったり、アイゼンやスノーシューで雪をまとった東根山、姫神山、鎌倉森、焼石岳の登山が楽しみです。
冬ならではの澄んだ空気と真っ白な山肌が楽しめて、持参の甘～い紅茶で、ほっと一息つく時間がたまりません。
１０～１１月は急な寒さに体が慣れない為やタイヤ交換などで腰痛の患者様が多かった印象ですが、股関節付近に痛みを訴える方もいらっしゃいました。
股関節痛は、股関節部分に何らかの疾患が起きている場合と股関節周囲の神経や筋肉に関連して股関節痛が起こる場合の２つが考えられます。
① 股関節痛を引き起こす股関節の病気
② 股関節痛～股関節周囲痛
③ 捻挫や足関節の不安定、骨折からの股関節痛
④ 股関節痛の改善方法
① 股関節痛を引き起こす股関節の病気
変形性股関節症
股関節を形成する構成する骨や軟骨が変形して、股関節痛が起こります。加齢とともに徐々に悪化する場合があり、継続的な治療を受けることが大切です。比較的ホルモンが減少する中年以降の女性に多く見られます。
大腿骨頭壊死
大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死（血液が通わなくなって骨組織が死んだ状態）になります。骨壊死が起きただけでは痛みは生じません。骨壊死に陥った部分が潰れることにより股関節痛が起こります。壊死が起こってから症状が出るまで数ヶ月や数年かかることがあります。症状が進行すると歩行困難となります。
大腿骨頭部分骨折
転倒などで大腿骨頸部を骨折し、股関節痛が起こります。骨折自体は治療で治りますが、大腿骨頭への血流が阻害されるため、骨頭壊死になることがあります。多くは高齢者に生じます。
股関節形成不全
股関節形成不全は、もともと臼蓋（きゅうがい）形成不全がある方が、中高年になって発症するケースが９割を占めています。大腿骨のボールのような形の骨頭と、骨盤側の骨頭がはまるお椀のような臼蓋で股関節が形成され自由な動きができます。臼蓋形成不全は臼蓋が不完全であるために、骨頭がはみ出した状態になっています。長距離を歩いたときに股関節痛が出る場合が多いようです。
股関節形成不全は、オムツが柔らかくなり、成長期の股関節を圧迫しなくなったり、歩行器がなくなって減る傾向にあります。
その他の、変形性股関節症、大腿骨頭壊死や大腿骨頭部分骨折による股関節痛は中高年から高齢者に多い症例です。これらの疾患による股関節痛は場合により手術を提案されることもあるので、担当の医師と相談しながら経過を観察することが大切です。
② 股関節痛～股関節周囲痛
坐骨神経痛
比較的若い方に多い椎間板ヘルニアや高齢者に多い脊柱管狭窄症などによる坐骨神経痛は、痛みの原因となる腰付近にある坐骨神経より、末梢に近いふくらはぎの外側や太股の裏側、お尻や股関節のうしろ側の坐骨結節が痛みます。それが股関節痛と認識されることがあります。
③ 捻挫や足関節の不安定、骨折からの股関節痛
学生時代に捻挫をした時、靱帯が伸びたまま十分な治療を行わなかった。また足首の関節が元々、不安定な方がいらっしゃいます。足関節を守る靱帯が不安定なままだと、若くて筋力があるうちは、気になる痛みは生じないのですが、中年以降、運動不足による筋力の衰え、加えて体重の増加があると、不安定な足関節をかばいながら歩き、股関節周囲の筋肉を痛めて股関節痛を引き起こす場合があります。
また骨折すると若干、脚の長さが変わる場合があります。
両脚の長さが変わると、筋肉の付き方に左右差が生れ、知らず知らずのうちに、短くなった脚をかばう動きになります。結果として骨盤の歪みが起こり股関節痛を引き起こす原因になることがあります。
④ 股関節痛の改善方法
股関節痛を引き起こす病気については、骨の変性そのものが痛みの原因となるので疼痛緩和、また関連する股関節周囲の筋肉の緊張をほぐす、はり治療が主になります。また運動はムリと諦めず、股関節を大きく動かす平泳ぎを除く水泳や水中ウオーキングなど、股関節に負担のかからない運動で筋力アップができることもあるので、担当の医師に相談してみてください。
スポーツ障害が原因と思われる股関節痛は在学中に気が付いて、姿勢矯正やアライメントを整えるなどして早く改善できれば、骨格の歪みや筋肉のバランスを整えることができます。大会や試合があっても無理をせず、コーチに理解してもらい治療に専念しましょう。
また必要に応じて、股関節痛を引き起こす周囲の筋肉に、疼痛緩和のはり治療を行うのも効果的です。テーピングで筋肉の補強を行いながら、復帰までのアドバイスやサポートをしていきますので、お気軽にお近くのげんきやはりきゅう整骨院にお気軽に、ご相談くださいね。
