枕から落ちる・・・寝違え

永遠に続くんじゃないか❔と思わせられた暑い夏から短い秋へと変わりつつあります。
気温の急激な変化によって、緩んでいた筋肉は寒いと緊張し始めます。
スポーツを行っている方は十分にウォーミングアップを行いましょう。
冷えた体のまま筋肉を動かすと、思わぬケガにつながるので注意しましょうね。
また季節の変わり目は、ぎっくり腰や“寝違え”の患者様が増えます。


“寝違え”【急性疼痛性頸部拘縮】の原因は? なぜ起こるの?


さて、“寝違え”と言うのは通称で、正式名称は【急性疼痛性頸部拘縮】(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)と言います。とても長い名称ですね(;^_^A
不自然な姿勢で、長時間の間寝ることによって血流が滞り、筋肉や靭帯に急性の炎症が起こって、しびれ、痛みや動かしにくさといった症状が現れることを“寝違え”と呼んでいます。
数時間で回復することもあれば、数日痛みが続くこともあります。
“寝違え”を誘発する原因としては、枕が体に合わない、睡眠中の頸周りの冷え、日中のスポーツや長時間のパソコンによる頚部への負担と筋疲労が考えられます。
また、うたた寝で椅子に座ったまま頚部が後ろに倒れる、あるいは前に倒れる、夜行バスなどで座席にもたれて無理な姿勢になる事で“寝違い”が発生する場合もあります。

“寝違え”によりしびれが出現した場合は、単純に頚部だけでなく、腋窩(えきか)神経の圧迫が考えられます。
長時間、横向きで寝ていたりすると、腋窩(えきか)いわゆる脇の下の神経が圧迫されます。この神経は頸を支える筋肉につながっており、血流が滞ると腋窩(えきか)神経周囲の筋肉が硬くなり、痛みやしびれを引き起こします。


“寝違え“は、東洋医学では【落枕:らくちん】

東洋医学でも“寝違え”を指す言葉があります。
【落枕】らくちんと読み、まさしく枕から落ちて首を痛める”寝違え”の状態です。
中国五千年の歴史の中でも、いにしえの時代から“寝違え“には悩まされていたのですね。
ツボも【落枕】があり、手の甲側で人差し指と中指の中手指節間関節(手を握り込むと関節がポコッと浮き出るところ)から気持ち少し下にあります。押すと少しピリッとした痛みがあります。
効能は経絡の流れを良くし、痛みを抑えるとあります。
では経絡とは何でしょう。
人のカラダの内側と外側を通過するエネルギーが通る道、気・血・津液が流れる通路と言われています。

🔶気(き)…気持ち・気分・やる気など、気が十分満ちていると大丈夫ですが、病は気からなどと言い、気が満ちていないと落ち込み、心の病やイライラや様々な不調に通じるとされています。


🔶血(けつ)…文字通り全身に行き渡り、栄養を巡らせます。食べたものが血となり筋肉や骨、体を作ります。


🔶津液(しんえき)…水を表します。こちらも全身に行き渡り体を潤します。


この中で重要なのは、気・血でエネルギーである気と血が栄養を体中に行き渡ることで、いつも元気でいられます。
血が何らかの理由で不足すると、体の到る所が栄養不足になってしまいます。
頸の筋肉や靭帯も例外ではなく、血流が滞り、酸素と栄養不足になると、無理な姿勢を取ると痛めやすくなります。また夜から朝方にかけて冷えたりすると、日中血流が悪くなり、弱った首が“寝違え”を起こしてしまいます。



“寝違え“に効くツボや治療の仕方とは?

自分で簡単にできる“寝違え“に効くツボをご紹介します。


【落枕:らくちん】
手の甲側で人差し指と中指の中手指節間関節(手を握り込むと関節がポコッと浮き出るところ)から気持ち少し下にあります。押すと少しピリッとした痛みがあります。


【外関:がいかん】
手首の甲側、ちょうど曲がるところにシワがあります(背側横紋)が、そこから肘に向かって指3本分上がったところにあり、くぼんだ感じと圧痛があります。

少し強めに、ゆっくり5秒ほど2~3回押してみましょう。


“寝違え“の治療は関連する筋肉をほぐす施術と鍼を使って治療することが多いです。
時間がたてば治るだろうと、かなり我慢をされてからいらっしゃる方が殆どですが、治療開始は早いほど治りが良くなりますので、痛みが出たときは、お近くのげんきや接骨院・はりきゅう院にお越しくださいね。

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