すっかり梅雨入りしましたね。
昨年からウェザーニュースで《天気痛予報》サービスを開始して以来、アクセス数が増加しているらしいです。気圧の変化に体が敏感な方は少なくないようです。
頭痛以外にも関節包も影響を受けやすいので、関節を痛めると痛みが増加したりします。
ちなみに関節痛にはお灸が効果的ですよ。
さて、今回はスポーツ障害についてのお話しです。
クラブ活動やランニング、ゴルフにテニス、野球など、スポーツが盛んな季節になっています。今年は「withコロナ」となり、様々なスポーツ大会、イベントが催される様になってきました。○月○日の大会に向けて練習の強化、調整を行っている方も多いでしょう。
練習が終わったら「あれ？なんか違和感が」「ちょっと痛いかな？」なんて事はないでしょうか？
徐々に違和感が痛みに変り「でも大会も近いし、自分はスタメンだし、もう少し様子を見ようかな」と、こんなふうにガマンし続けていませんか？
・スポーツ障害に多い疾患 ～シンスプリント～
スポーツ障害は捻挫や肉離れの他に、疲労が取れないまま過度の練習を繰り返すオーバーユース（使いすぎ）から起こる疾患はシンスプリント、テニス肘・野球肘などがあります。
当院で特に多いスポーツ障害はシンスプリントです。
脛骨の後部面に沿って付着する後脛骨筋の付着部が刺激されて骨膜炎を引き起こすもので、痛みを我慢して練習を続けていると疲労骨折（骨から骨膜がはがれる）に発展する場合があります。
ある程度肉体が完成した大人に比べると、１０代の体は骨と筋肉が日々成長し続けていて不安定です。特に成長期のすねの骨（脛骨）や筋肉は繰り返しの強いストレスに耐えられません。中高生のほとんどが自身の筋肉の能力以上に使いすぎたためにシンスプリント（スポーツ障害）が起こっています。
特に１０代の体は成長期であり、肉体的にも発展途上です。
身長が１年で１０ｃｍも伸び、それに伴い筋肉量も増加して体重も増えます。
また身長が伸びると体の重心が変り、踏み切り地点、回旋・回転のバランスが微妙にズレてきます。フォームが崩れる事によって負荷が起こる、つま先が外側を、または内側を向くため、脛骨が捻れて使われることもスポーツ障害であるシンスプリントが起こる原因と考えられます。
・シンスプリントの治し方
練習による繰り返しの強いストレスと自身の筋肉の能力以上に使いすぎた（オーバーユース）結果、シンスプリントが起こるので、スポーツ障害であるシンスプリントは、練習を休み、安静にして過ごせば比較的早期に治すことが出来ます。
クラブ活動は跳躍、走るなどの負荷が掛かる激しい練習は控えて、別メニューで様子を見ましょう。
げんきやはりきゅう整骨院各院では鍼治療や特殊電気療法による組織の回復と痛みの除去を行います。スポーツ障害のシンスプリントと診断された場合は、お気軽にご相談ください。
・子供たちの足に起きている事～足のアーチ崩れ～
スポーツ障害であるシンスプリントの患者様を見ていると、昔とはずいぶん違って、スラリと背が高く手足が長く、進化している様に思われます。
しかし足の指の握力がとても弱く、足の指が浮いていたり、土踏まずのアーチがくずれている（扁平足）子供たちが多いのです。
子供の服はあっという間にサイズが合わなくなりますが、靴も同様です。
服は多少大きくても構いませんが「どうせすぐ大きくなるから、靴も大きめで構わないよね。」そんな風に思っていませんか？
大きめの靴は大人でも、パカパカと安定せず歩きにくいものです。
子供の足の成長は早く、９歳で概ねのカタチが完成します。それまでにあまり運動をしなかったり、足に合わない靴で過ごすと、足のアーチが作られない扁平足のまま成長してしまいます。もともと幼少期の足は浮き指で転びやすい扁平足なのです。大切なことは骨格が作られる９歳までに、足アーチがある元気な足を育てることです。
足のチエックをすると、片足立ちができない、しゃがめない、足の指でグー、チョキ、パーが出来ない子供さんが多いのです。
扁平足は、単に「土踏まずがない状態」ではありません。扁平足によって足が内側にねじれた状態で歩いていることが問題なのです。その状態が続くと体のバランスが崩れ、足の筋肉や関節に大きな負担が掛かります。さらに姿勢が悪い、疲れやすい、足アーチがないため地面を足の指でグリップできず走るのが遅いといったことにつながります。
・足のアーチ崩れからスポーツ障害が発生する？
足のアーチが崩れて浮き指、足指の握力が不充分だと、体のバランスが崩れて、足の筋肉や関節に大きな負担が掛かります。その負担が、成長過程で筋力が運動量に追いつかない子供たちの体にスポーツ障害として捻挫・肉離れ、シンスプリント、アキレス腱炎、腸脛靱帯炎、鵞足炎と、さまざまな疾患を引き起こすのです。
げんきやはりきゅう整骨院では、スポーツ障害の治療だけでなく、再発させない為の足のアーチを正常に作る指導も行っています。
足指じゃんけんやタオル・ギャザーといった運動は、地味ですが続けることによって足底の筋肉が強くなり、徐々に足のアーチができあがります。
健康な足を取り戻すことによって、スポーツ障害を引き起こさない健康な体になります。
思いっきり青春とスポーツをエンジョイしましょう！
