皆さんこんにちは!
本日は、脊柱管狭窄症についてお話をしていきたいと思います。
・・・脊柱管狭窄症とは・・・
まずは脊柱管について説明をします。
脊柱管とは、椎骨(背骨)が重なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が収まっており髄液で満たされています。脊髄神経は腰部で馬尾神経や神経根になり、身体全体に繋がっています。
脊柱管狭窄症とは、脊柱管を通る神経の後ろ側にある靭帯が分厚くなったり、椎骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が潰れ神経を圧迫する椎間板ヘルニアになったり、あるいは骨そのものが変形突出したりすることで脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることを言います。
・・・脊柱管狭窄症の症状・・・
脊柱管狭窄症は、基本的に腰椎側に発症するこが多い疾患です。症状としては腰から下にかけしびれや痛みが出現します。特徴的なもので、歩いているとお尻や足に痛みやしびれを感じ、休むと楽になる。それで再び歩くとまた痛くなるといった間欠性跛行とよばれるものがあります。また、頚椎側に発症することもあり生じた場合は手足のしびれや運動障害が起こることもあります。例えばお箸が使いにくい、字が書きにくい、ボタンが掛けにくいといった上肢の症状に加えて、歩きにくい、ふらつく、階段の上り下がりが辛いなど下肢の症状も現れます。
・・・脊柱管狭窄症の原因・・・
脊柱管狭窄症の原因として、上記の原因の大半は加齢変化を占めておりご高齢の方に多く見られています。しかし、狭窄のあるすべて人に症状がでるわけではなく、画面診断上狭窄があっても痛みやしびれが出ない場合もあります。
・・・脊柱管狭窄症の診断・・・
脊柱管狭窄症の診断では、神経学的検査と画像検査の2つがあります。
神経学的検査は、筋肉の力や反射を確認して皮膚の感覚を調べ、筋肉低下や麻痺がないか調べ、障害のレベルを診断します。
画像検査は文字通りで体内の画像を取り、異常がないかを調べます。主に、レントゲン、MRI、CTを用います。
・・・脊柱管狭窄症の治療・・・
脊柱管狭窄症の治療には、保存療法と手術療法があります。保存療法は局所麻酔の注射をする神経ブロックや、鎮痛剤や血行を促進する薬を用いる薬物療法、コルセットなどを装着する装具療法、筋力を維持して症状を緩和するストレッチやリハビリテーションがあり、比較的軽い症状の方は保存療法で改善することもあります。保存療法を続けても改善しない場合や、症状が悪化して日常生活に支障を来たす場合は手術療法を検討していきます。
・・・脊柱管狭窄症の予防・・・
脊柱管狭窄症を予防するためには、日常生活において正しい姿勢で過ごすことが大切です。
脊柱管狭窄症では、圧迫の程度や自覚症状、日常生活でどれくらい困っているかなどによって最適な治療法が違います。いつまでも健康に過ごすために、自己判断せず、つらいと思う場合は早めに診断を受け、治療法について相談しましょう。