腰椎分離症をご存じでしょうか。
分離症とは、下位椎の椎間関節突起間部の疲労骨折のことを言います。一般の人では4~6%、スポーツをしている人は30~40%の人が分離症を起こしているといわれています。好発部位は腰椎5番(70~80%)、次いで腰椎4番に起きます。

スポーツ活動が活発な14歳前後の男子に多く発生します。
原因
体が柔らかく、ジャンプや野球の投手のように腰を後ろに反らした状態で腰を捻る動作を複合するような動きが繰り返し行われることで負担がかかり分離症を起こします。発育期のオーバーユースによる場合が多いです。また、両側(左右)分離症の場合は、将来的に腰椎すべり症に移行しやすいのでさらなる注意が必要になります。
症状
無症状のことも多いですが、症状として腰やお尻の痛み、下肢の痛み、腰から下肢にかけての痺れや重苦しい、だるいなどの症状を訴えることがあります。また、腰を反らすと腰の痛みが増強(場合によっては前かがみでも増強)するのが特徴的です。両側に痛みを訴える場合もあります。長時間の運動のみならず、長時間の立ったり、座ったり、中腰姿勢でも起こりやすいですが、椎間板ヘルニアの様に神経麻痺症状を伴うことはありませんが痛みの為、脊柱起立筋の緊張が高まりやすいです。
診断
整形外科でのレントゲン検査、CT検査やMRI検査を行い、診断されます。
画像診断ではスコッチテリアの首輪に似ていることから「テリアの首」などと言われることもあります。
治療
一般的に保存療法が第1選択になります。保存療法を選んでも、分離した骨の骨癒合を期待しての治療(6~12ヵ月)か、疼痛軽減目的(1~3ヵ月)かで安静期間は異なります。初期では硬めのコルセットを巻き、体幹を安定させ負担のかからないようにすることが大切になります。また、体幹に負担のかかるスポーツ活動は3~6ヵ月間休止し、 疼痛対策には温熱ホットパック、低周波、干渉波などの物理療法を行い、疼痛軽減後、体幹のストレッチや腹背筋のトレーニングを行います。
予防
分離症は上記の通り、腰を反らす動作の繰り返しなどで発生しますが、反らす動作で必要になってくるのが胸椎と股関節の柔軟性になります。腰も反らす際に必要になりますが、胸椎の硬さや股関節の硬さがあることで、腰が必要以上に動くことになり腰への負担が増強してしまいます。よって、腰背部のストレッチやお尻、太もも(前面、後面)のストレッチが予防の一つとして挙げられます。
腰背部ストレッチ(寝た状態で足を抱えた状態でも可
ウィリアムズ体操が推奨されています)
臀部ストレッチ(左右とも)
日々のセルフケアも欠かさず、症状が出る前、重症になる前に予防していくことが一番大切です!是非やってみて下さい。
以上、腰椎分離症についてでした!
少しでも違和感を感じたり、当てはまることがあればお気軽にご相談ください。

